私のカクヨム備忘録

いよいよ

カクヨムへの何度目かの落胆……からの備忘録

 先日「エッセイ・実話・実用作品コンテスト」の応募・読者選考期間が終了した。2016年7月15日に発表されたカクヨムブログのコメントを私は苦々しく眺めた。そしてコンテストのランキングの2位に載っている作者名を憎しみを込めて見つめた。そうしたところでどうにもならないのだが、仕方ないと思うには少々気分がささくれていたのである。


 2016年6月1日から開始された「エッセイ・実話・実用作品コンテスト」には私のお気に入りのエッセイがあり、私は毎日エッセイを楽しく読んでいた。コンテストの開始前に★評価を入れてしまっていたのでコンテスト期間中に応援できず、それがとても歯痒く思っていた。コンテスト期間中はコンテスト用の★評価も別につけさせてくれればいいのに。だが、このサイトではそうした配慮は望むだけ無駄だろうと諦めている。サイトオープン以降そう感じさせる数か月だったからである。


 サイトの使用における不満はさておき、私はエッセイコンテスト期間中、お目当てのエッセイを読むとともに、時々該当エッセイのレビューを確認していた。徐々に増えていくフォローや★評価を仲間が増えていくようで、私はとても嬉しく思っていた。私も期間中にレビューが入れられたら……と何度も残念に思いながら。


 そうして7月にはいってからのこと。前述の作者が★評価を入れていた。どんな人なのかと作者ページにとび、ああ……と思った。★評価であるレビュー数が三桁だったからである。7月になってからの登録でありながら、レビュー数三桁。そして、その作者のエッセイはコンテストのランキング上位だった。

 別に★評価することが悪いわけではない。たくさん読めば、たくさんの作品に★評価を入れるのは当然のことだ。だが、サイトオープンからみてきたが、現在のこのサイトの読者はとても少ないと感じている。その上、エッセイはジャンル的に読者の多いジャンルではない。そのため★評価しているのは、当サイトにいる作者が多くを占めていると思われるのである。作者であれば★評価してもらったらどんな人だろうと相手に興味をもち、その人の作品を読むこともあり、また、★評価することにもなる。お返し★評価のやりとり。社会としてはままあることであろう。

 なので三桁の作品にレビューしているからといってそのお返しを期待している作者だと考えたわけではない。たった二週間程度の間に三桁のレビュー数だったために、胡散臭く思ったのである。お返しの★評価をもらうために多くの作品に★評価をばらまいているのではないか、と。

 しかし、私は決して、お返しに読み評価することや多くの作品を読み★評価することを否定したいわけではない。お返しを期待しての行為だと思ってしまうのが、不快なだけである。


 そして最終日。

 私の追いかけていたエッセイをもう一度読もうと開いた時、★評価数が減っていた。誰かが退会でもして減ってしまったのかとも思ったが、私は嫌な予感がしてレビュー者一覧を見た。案の定、あのコンテスト2位の作者名がどこにもなかったのである。

 コンテスト最終日に★評価を消すなんて、コンテスト参加者がすることだろうか? 相手の作品も同じコンテストに参加しているのに?

 その時、私の中に込み上げてきた怒りがわかるだろうか。

 そしてその作者のページを確認した。

 レビュー数18。

 たったの、18、だった。三桁あったはずなのに。

 私の読んでいたエッセイだけでなく、三桁を超える作品達から★評価をすべて消していたのだ。★評価してくれてありがとうとその作者の近況ノートにコメントしている作者のエッセイ作品からも。

 あまりのことに茫然としてしまった。


 なぜこの作者は★評価を大量に消したのだろうか。

 お返しを期待してたくさんの作品に★評価したことを隠したかったからではないだろうか。

 レビュー数が多いとお返しを狙っている作者だと考える人がそれなりにいると、思っているからではないだろうか。


 こうしたことから、私は冒頭のカクヨムブログのコメントを苦々しく眺めるに至ったのである。

 もちろんカクヨムへ要望は送ったが、何の変化もないのが現状である。


 今回のこの作者の行為は、私が熱心に読んでいた作品で行われた行為だったからわかったことだが、おそらくこの作者だけではないのだろうと思う。

 このサイトで投稿するほとんどの作者がこういう人ではないはずである。

 しかし、こうした作者の作品がランキング上位になっているのを見て、苦々しく思うのは私だけではないはずであり、そう感じた人がサイトを去っていくのだろう。

 何度かの落胆を経験した私も、そろそろこちらのサイトを覗かなくなりそうだ。なので、その前にこのことを書いておくことにした。

 これは私がいつか思い返す時のために記す、私のカクヨム備忘録である。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私のカクヨム備忘録 いよいよ @YoiYume

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ