主人公の達観した様な態度が、幻覚を見ている事を自覚している、末期患者の様に思え、どこか怖かったです。そもそも、キャラクターのコミカルさとは裏腹に、描かれている事は『異常』なのだから。不思議な、どこか不穏な余韻を残す、ふんわりとした作品。ホラーと言うより、怪奇小説のような趣き。とりあえず、魔獣がどうやって世界を滅ぼす気だったのか、気になって眠れません。カニ喰いたい。
蟹と人間がお話しする物語です。テンポのいい会話がよかったです。できればもう少し、読みたかったというのが本音ですね、水の中に消えた蟹がどうなったのか、気になります(笑)次の話に期待して、星3つ送らせて頂きます。