未来の君へ
高木・E・慎哉
第1話未来に話を残したい
「今日から旅に出るんだ」
僕は君に言った。
君はあまり意味が分からなさそうに、首を
僕の名前は、慎哉。
君の名前は、みーちゃん。
二人は愛し合っていたのだが、それは禁じられた恋だった。
慎哉は大阪に住んでいた。
でも、みーちゃんは東京に住んでいた。
離れ離れの二人は、遠距離恋愛だった。
でも、メールやSNSで連絡を取っていた。
それが、唯一の二人がつながる方法だった。
慎哉は小説を書くのが好きだった。
みーちゃんはアイドルだった。
二人にとって、一番困ったことは、貧乏ということだった。
だから、お金を稼がないといけなかった。
しかし、慎哉にとって、小説でお金を稼ぐことはとても難しいことだった。
また、みーちゃんもアイドルは華やかで、美しい世界だったが、実際の給料は低かった。
お互いに、結婚したいと思っていたが、中々現実は思い通りにいかなかった。
「養って下さい」
みーちゃんが僕に言った。
「分かった。僕がみーちゃんを養ってあげる」
二人は結婚することを約束した。
しかし、そのまま時間が過ぎていった。
変化があった。
慎哉の父親が実家に帰ってきた。
でも、あんまり意味がなかった。
なんてことのないただの日常に変わりなかった。
「どう生きてこうかな?」
慎哉は一人ぼやいていた。
慎哉とみーちゃんの距離は、特になんというか、言葉にできない壁などなかった。
なのに、慎哉はさびしかった。
「僕、みーちゃんを愛してるから」
その愛の言葉はみーちゃんが聞いていた。
二人の愛は、相変わらず優しかった。
未来の君へ 高木・E・慎哉 @shinya510
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