コンビニで500円以内にべろべろになる方法
僕は仕事終わりにコンビニによる。そこで夜ご飯だったり、または酒のつまみだったりを購入するのだが。
当月、恥ずかしい話、財布がずいぶんと軽いのだ。ジャンジャンバリバリと轟音轟く建物に通った為かどうかは定かではないが、僕は自らを戒める為に本日の晩酌に制限を設けた。それはワンコイン、つまり500円で晩酌をする事。その為には入念に買う物を吟味しなくてはならない。煙草一箱分の金額で果たしてどこまで満足できるのか。
という訳で購入してきた物は部屋に置いておき、僕はそそくさと風呂を済ませる。鏡の前で下腹部に着いた脂肪を確認し、ふんふんとひねりって見るがすぐに諦めてシャワーでさっと汗を流す。スポーツタオルでさっと汗をふき取り、何日も敷きっぱなしの布団の上に裸で寝転がる。
2,3度深く息をした後、むくりと起き上がりここで初めてトランクスを履く。そうしてシャツも身に着けてばさばさとコンビニのビニール袋をあさる。座椅子に座り込んで目の前の四角いテーブル兼コタツの上に買ってきたアサヒクーラースダチ味350缶の蓋をぷしゅっと開けた。
アサヒクーラーシリーズ。格安のチューハイで350缶は100円で買える。驚異的なアルコール飲料だ。僕はそこにまずはちくわを持ってきた。
ちくわ。 これも100円程度で買えるが適度な弾力に適度なボリューム。咀嚼数が上がる事によって満腹中枢を刺激してくれる。また魚の風味もふんわり漂ってきて。ボリュームよし、味よしのアベレージヒッターと言った所か。ちなみにタンパク質も豊富で筋トレなんかしてる人にもお勧めできる。なんといっても100円で買えるのだから。
この時点でおよそ200円。ほんとに金が無かったらこれだけで満足できるのだが。今日はあと300円分の贅沢を味わうのだ。
次に僕が取り出したるは鬼殺し。紙パックの日本酒で、これを戴けば気持ち良い心持ちになれるのは間違いなし。まだ半分以上残っているアサヒクーラーとちゃんぽんしながらぐわんぐわんと脳を揺らす。
ちくわは5本あったのに残り2本と言った所。ここで次のつまみに手を付けなければなるまい。
僕が開けたるは、いわゆるホットスナックと呼ばれる部類。サクサクの衣にクリーミーな中身、カニクリームコロッケだ。
こちらも値段約100円、この時点で金額は400円を少し超える程度。もうここから何かつまみは足せないかと思うだろう。
だがしかしである。僕にはまだ奥の手がある。
それが駄菓子コーナー、中でも塩気がつよい魚のすり身系の駄菓子。
それらを適量仕入れて500円以内。
酒が2種類 つまみが3種類。これで500円以内だったら十分じゃないか。
僕はへろへろし始めた所でそういえばしばらく小説サイトに行ってないななんて思い出して。校正も無しに文章をアップするのだった。
いつでも 独り酒 ダーティサンチェス @zyairoz
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