彼岸花 二〇一七年六月二十五日

梅雨の雨にうたれながら

天に向かってせいいっぱい

背伸びを続ける彼岸花


白や赤の小さな花火を

天の向こうに届けようと

必死になって咲いています


涙にぬれた頬のように

かれらの花弁はしっとり濡れて

陽が顔を出す頃には

また鮮やかな彩を取り戻して

笑顔であなたを待っているのです


梅雨空の今日も

湿った風はあなたの香りで一杯でした

雨が上がって虹の伸びる頃

また会えるその日まで

真っ直ぐ咲いて待っています


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