test

@yu_sofi

花火

 うちの近くでは毎年花火大会がある。

 今年は誰と行こうか?そろそろ考えないとなぁ・・・

いままでよくいっていた友達はことしはカップルで行くということで、私はまだ誰と行くか考えあぐねているところだった・・・ かなしい・・・


 「みさきさんを誘ってみようか・・・」

みさきさんは席が近いクラスメートで、この間のテストのときに英語やら数学の勉強を教えたりして仲良くなった子なのだ。

 ぼく:「あのーみさきさん? ちょっとはなしがあるんだけど・・・ もしよかったら今度花火大会一緒に行かない?。」

 みさきさん:「え?わたし?・・・ 今のところ予定ないから大丈夫だよ! ありがとう!」


ということで今年の予定は案外(?)すんなりきまってしまったのだ。

わーはっはっは〜(^▽^)


ということで当日。

みさきさんは白いワンピース姿で現れた。はい、けっこうかわいいですww ヨッシャー!


ーーー

あんまりこうふんするといけないので僕は大きく息を吸って落ち着かせた・・・

ーーー


花火が始まるまで少し間があったので近くの屋台を回っていると他の友達が来ていた。

タローだった。いつも一緒に花火大会に来ていた友達である。

タロー:「なんだお前も来てたのか。連絡しとけよ〜w」

ぼく:「いや〜わるいね〜。色々忙しくて。」

タロー:「なんだそりゃww」


みさきさん:「タローくんこんにちは!」

タロー:「みさきちゃん! こんばんは〜 白いワンピース似合ってるよ〜 prpr(^ω^)」

 

 タローがみさきさんに挨拶(ちょっかい?)してると横からタローの彼女のハナがでてきた。

ハナ:「アンタは私と回るんでしょ!」 ゴッ

タロー:「はひ〜 すみません〜」(泣)


 ハナ:「みさきちゃんこんばんは! ケンはこんなやつ見習っちゃダメよ!」

ケンというのは僕のことである。僕とハナは幼なじみで小さい頃から元気いっぱいなやつだった。タローが途中から加わって仲良し三人組をやっていたが1年ほど前から二人が付き合い始めたというところである。


 適当にハナとタローの「ど突き漫才」を楽しみ、タローたちと別れてから僕達はまた屋台をまわっていた。

みさきさん:「タローくんとハナさん仲良かったねw」

僕:「あの二人相手にしてると話すタイミングがないんだよ(^ω^;)」

みさきさん:「そんな感じするわねww」


 みさきさん:「ケンくんはハナさんと確か幼なじみなんでしょ? 二人が付き合うことになってどう思ってるの?」

僕:「ハナは昔から元気で気が強い感じだったからケンみたいに話が合うやつが見つかって正直ほっとしてるかな〜。 僕じゃ相手にならない感じだからね〜」

みさきさん:「なるほどね〜」

僕:「納得されちゃった!?(^ω^;)」

みさきさん:「www」


 ハナには相手にされないし、みさきさんにはからかわれてしまうようなちょっと頼りない僕だけど、ハナとタローはうまくいってほしいなーと思ってる。


 そろそろ花火が始まる時間だ。

みさきさん:「ひとがいっぱいね〜」

僕:「だね〜。」


 花火が始まった。

丸い花火が黒い夜空をバックに次々と打ち上げられていく。

花火が打ち上がるごとに轟音があたりに鳴り響き、しばし僕たちは心奪われていた。


 毎年同じはずなのに、この瞬間の感動は新鮮なものである。

友達と一緒に見ているとそれはなおさらである。 


 みさきさん:「すごい・・・ お・・・と だn・・・」

僕:「うん・・・」

花火の音でみさきさんの声がよく聞こえない。

自然とみさきさんとの距離が近づく。  


みさきさん:「来年もまたケンくんと見に来たいな〜」 


そうだね。と言う代わりに僕は笑顔でみさきさんの手を握り返した。

みさきさんも笑顔になった。



おしまい

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