ソシャゲの運営で一躍有名になった「KPI指標」を重視した改善サイクルを作品発表に応用し、「どうすれば自分の作品を多くの人に観てもらえるんだろう? 楽しんでもらえるようになるのだろう?」という作品発表する人誰もがぶつかる壁に対して、どこまでも客観的に分析した挑戦的な内容です。
一般に馴染みのない概念が頻出するも、平易な解説でわかりやすく書いている部分に作者さんの技量が伺えます。
新作を一定ペースで出すことで、それぞれの反応や評判と内容を付け合わせてPDCA回したりも出来ますよね。
ご自身の作品で試した実践編とかも期待したいところです。
あくまでも星やPVを増やすための方法、またはその考え方を記した作品です。その中には「面白い作品」と言う、人それぞれに違うであろう主観は含まれていません。
それだけに強く納得させられる内容でした。
正直に話せば、ここで書かれている事に「夢」も「希望」も感じられません。Web小説で星=評価を得るためにはどうするべきかに徹しているのですから、それも仕方ありません。
ただ、星だけを求める現在の風潮には、響さんはゲンナリしています……。星ありき、この風潮が多種多様な作品を読むと言う機会を奪っている様に思えて……。
レビューや星をもらえば非常に嬉しいです!励みになります!
でも、星を得る為だけに自分のスタイルを変え作風を変えて作品を作るのだとしたら……少し悲しいですね。
ミもフタもない結論を言うと、ネット投稿サイトを見ているユーザーのほとんどが暇つぶし、というのが現実。ストレスなく楽しめる作品に人気が集中する。だからエッセイが大人気。書店でエッセイなんて、ほとんど売れないのに(タレント本はべつです)。逆にミステリーなんて論外。本格ミステリを読みたい人は、そもそもココには来ません。
もう一つ大きな要因に、大手出版社のカドカワが主催している、ということがあるだろう。プロ志向が強い人ほど、尖った際どい作品をアップすると「コイツはデビューは無理だな」とカドカワに睨まれるんじゃないか、と無難なテンプレに走ります。そして、つまらなくはないけど面白くもない、という作品が大量生産されていく。いっそのことサイトを、あくまで趣味で書いてる「アマチュア部門」と、デビューを目指している「プロ志向部門」とに分けてみる、というのはどうだろう? プロ部門には、本当に小説を読みたい読者が集まり、より精度の高い、書籍化の目安になると思われるのですが。まあ、無理ですね。ハイ。失礼しました。