第2話

俺は柴犬のロキ

けっとーしょー付きらしいのだ

飼い主がそう言っていた

けっとーしょーがあると凄いらしいのだ


けっとーしょーによるとゆーきごー、とか言う名前だったのよ

と、美味しい物をくれる飼い主が言っていた

この飼い主は赤い飼い主がかーちゃんと呼んでいる

かーちゃんはいつもご飯をくれる

赤い奴は毎朝何か骨骨した硬いのにまたがり俺の横を慌てて走って行く

きっと美味い物を取りに行ってくれてるのだ


赤い飼い主は自分のことを俺と言っているので俺は真似をして俺と言うのだ

俺は赤い毛皮を着ているのであかげと呼んでいる

あかげは呼ぶとすぐに体を撫でてくれる

たまに口を掴むのだが何か意味があるのかよく分からないのだ


俺を見て怖がる飼い主はウーコとか呼ばれてたがご飯をくれる時くらい近くに持ってきて欲しいのだ

ウーコも一日一回は挨拶に来てくれる

俺がウーコを呼ぶと大きな声で怒鳴るのであまり呼ばないことにしている


大きな声のたまに来る飼い主はあかげやウーコ、かーちゃんからとーちゃんと呼ばれている

とーちゃんはたまに大きな黒いものを手に持ってニコニコやって来る

とーちゃんがやって来ると飼い主達はなんか騒がしくなる

飼い主小屋の中も騒がしく楽しい感じがフィーリングするのだ

だから俺も飼い主小屋に向かってみんなを呼ぶのだがなんでか怒られるのだ

怒られる意味がわからないので仕方なく小屋に入っていつも寝るのだ

すると暗くなった頃にあかげが大抵小屋にやって来る

あかげはこんな時いつも俺の首をもっさもっさする

俺はそれが気持ちいいのでもっとやれって言うと今度は顔を掴むのがよく分からない


飼い主小屋にはたまに知らない奴がやってくる

飼い主達以外の奴は油断できないので俺はいつも声をかけるのだ

お前誰だ-!って言うと笑ってくれたり嫌な顔をされたりいろいろだった

飼い主達がいる時に知らない奴に声をかけるとまた怒られるのだ

でも挨拶は大事なので怒られても声をかけることにしているのだ

なんと言ってもけっとーしょー付きの俺なのである


ある時俺は大きな硬そうなキラキラ光る動く小屋に乗せられた

その小屋はとても大きな声で鳴くのだ

あかげとかーちゃんが一緒に小屋に入りあかげが俺を抱えて小屋は凄い早さで動く

小屋が止まり俺は下ろされた

そこには俺と似たような奴らが沢山いた

大きい奴や小さい奴、俺に声をかけてくる奴がいたりしたがなんて慣れ慣れしいのだ

俺は無視をしてあかげと歩いていたらあかげが俺を抱きかかえる

すると知らない白い毛皮を着た奴が俺の体を触りだし何かを体に当てて痛い事をしてきたのだ!

もう俺は何が何だか分からずにその日はあかげに抱えられたまま気がついたら小屋で寝ていたのだ

あれ以来俺は動く小屋を見たら逃げることにしているのだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

まいすいーとどっぐ(仮 もいもい @moiakg

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ