七夕の短冊、精霊流し、絵馬...。ヴォイジャーも、もしかしてそういった行為のひとつだったのでしょうか?異星人が子供たちの願いを握りしめて地球を訪れる、そんな未来へつづいたら面白いなぁと、そんなことを思ったのです。
星2つ評価ですが、短編にはMAX星2つと決めているからで、イマイチという意味ではありません。SFに分類されてますし、作者が作品紹介で説明している通り物理の理屈に立脚して描かれているのですが、極めて良質なファンタジーです。少ない文字数なので、教訓めいたものは無いですが、星の王子様や宮沢賢治作品の趣きがあります。少ない文字数ですから、休憩時間には、缶コーヒーを飲むよりは、この作品を読む方が、気分転換になるでしょう。心の清涼剤です。
子供たちが託した願いとラストシーンのビジュアルイメージの対比が実に素敵でした。