2足歩行はさけるべし
切迫部屋に案内され家族に頼んだ荷物を待ちながら、まだこのころは退院の見込みについて楽観的に構えていた。要するに出血が止まれば通常の生活に復帰ができるということ、血圧は低いものの尿タンパクなどその他の悪い要素はなかったため、安静とお腹の張りを和らげる6時間ごとの錠剤の服用が医者からの指示だった。出血は子宮の収縮?ニアリーイコール緊張?が引き起こすので、子宮をいちばんの敵、重力から守ることが重要となる。私は横になった。完全な仰向けはそれはそれでお腹が張るので、右を向いたり左を向いたり。それなりにリラックスできているのか、お腹の子どもはよく動いていた。ちなみに自分内ランキングで二番はいらんストレス、三番は激し過ぎる胎動だと思っている。
トイレにまめに行くように。
「横になれ(人間の尊厳ギリギリまで)」「ご飯食べたら記録をつけろ」「薬を飲んだら(以下同上)」「トイレに行ったら(以下同上)」など患者の義務を叩き込まれ、大事なこととして強く言われたのがこの言葉だった。お腹の子をとにかく圧迫しないように、膀胱は空に近い状態にしておくべきと。
なんだか安静の指示との矛盾を感じたが、口にしていたら導尿が始まっていたらしい。沈黙と笑顔は大事。
切迫早産(疑)て何さ かぼちゃ @pumpkinmogumogu
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