サチ子41 派遣でウインナー売ってます

@Robin-the-robin

第1話 サチ子は見た! 職場のプリンスの秘密

私の名前は サチ子 41歳の派遣社員である

仕事は 某大手スーパーのお肉コーナーの片隅で

ウインナーを焼いて お客様に配る事である

こんな仕事をしていると お客様の心の機微や

従業員のバックヤードでの諸々を

垣間見てしまうことも少なくない訳で。。。


こちらのスーパーには いわゆる

" 王子様 "が働いている

タケルくん22歳 介護の学校に通いながら

アルバイトにきている おば様のアイドルである

常に礼儀正しく 話す時は微笑みも忘れない

まさに王道といっても過言ではない

スーパーアイドルの彼の 誰も知らない秘密を

私は ウッカリ 覗いてしまったのだ。。。

遡ること三日前 お昼休みの時間がきたので

いったん退散と 調理の下準備をした

タコさんウインナー達を小さなタッパにつめ

バックヤードにある冷蔵庫に入れようとした

その時 なにやら人の話し声がしてきたので

辺りを見回すと 王子様が 珍しく背中を丸めて

立っていた どうやらコソコソ電話のようだ

" ヤダ♥カワイイ 結局 目立っちゃってるゎ"

そんな事を考えながら通りすぎようとした時

衝撃的な内容の会話が聞こえてきたのである

『何でだよ!今日はワタルちゃんが

お料理当番の日じゃん! 何でいっつも

遊びに行っちゃうのさ? ズルいじゃん!』

ん? え? えええぇぇ!?

そりゃあ こんな顔になりますよ! ( ; ゜Д゜)

ねぇ同棲なの!? 同性で同棲なの!?

などと 頭の中でお祭り騒ぎしつつ

慎重に気配を消す 待て待て

同居くらいなら よくある話だ 落ち着け 私よ

などと考えながら さらに脇に隠れて見守る

『もぅ知らない! 僕だって好きにするからね

今後の事も ちょっと考えさせてもらうからね』

も~さ 絶対 そ~じゃん!ってか逆に

そ~じゃなかったらズルいじゃん その会話!

ヤバい 呼吸が乱れるぜ、スナイパー失格だ

などと さらにおかしな事を考えつつ

そっと 横を通り過ぎようとした その瞬間!!!

# part2にcontinue #



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