エピローグーーAll's right with the world!ーー

ーー深夜、紅葉の知らない部屋。


「あら、今日は帰らないんじゃなかった?……そう、あの人とは順調なの?……深い意味は無いわ、ただの興味本位よ。わたし達はそういう契約だものね、あなた」





ーー同時刻、紅葉の知らない場所。


「……報告は以上です、予想通り自力で切り抜けたようです。……はい、念の為人払いはしていましたが、執行官としての出番はありませんでした。良い事ではありますが。まぁ、所詮は少しばかり頭の切れる警官に過ぎなかったという事でしょう。次回の連絡は定刻通りの予定です……それでは」






ーーさらに同時刻。紅葉のよく知る場所。


「あら、叔父様。こちらにお顔を出されるのは珍しいですわね。……もちろん嫌味です。お話は彼女の事でしょう?お断りします。……仰らずとも分かりますわ、叔父様のお立場を鑑みれば。それを考慮した上でお断りしていますの」





ーーさらに同時刻、紅葉もよく知る部屋。


「よく眠ってる……今日はいつもより多めにしたからかな?最近はうなされる事も少なくなったよね。悪い夢はみぃんな消してあげるから、安心して眠っていいんだよ×××」




紅葉が全てを知る日は、そう遠くない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

DE/DC 時雨晃一 @chaosedge

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ