ふつうじゃわからない

それは少女漫画脳だからです

10年の彼とわたしの相性が良いと感じるときが多い。

タイトルでネタバレしてるけども、理由はそれ。

そもそもわたしは彼に片想いして10年、もちろん今でも好きな気持ちは途切れることなく継続中なので、そりゃこっち側からの好意はもちろんありきで。この時点ですでに少女漫画指数高め。

相性がいいなと感じる理由、それは彼の、こちら側へ好意の表現が、ここ最近すごくなってきたからだわ。

今まで出し惜しんでたのかな？ もともとあったでしょそれ、もう愛情のダム溢れすぎて決壊してるでしょねぇそれ、というくらい、ずいぶんと羽振りが良い。

大丈夫か、そんなに羽振りがいいと最後のほうは振る羽がなくなるんじゃないか。

ない羽は振れないってことになるんじゃないか。

なくても振ってもらわないと困るのよね。

翼が折れてもエンジェルはエンジェル。

買い物に行くついでに、ちょっと寄る雑貨屋さんがある。

突然、10年の彼が口を開いた。

「気に入ったお箸があれば買ったらいいよ」

同棲し始めてから1ヶ月は過ぎた頃。

これは少女漫画展開！！

あなたがここにいる居場所を提供！！

すわお揃いの…！？

「俺は引き出物で気に入ってるのがあるから」

うん、うんうん

うん？

あれ、そうじゃない

それじゃない

こう、お揃いの夫婦箸をさ

野良猫、餌皿もらった気分です。

わからんのがまた次話につながるよね。