人間相互の関係を支配する崇高な思想の下に生きる善良な少年による愚痴

最後に 一路、退部への道を進みます。

　今度の日曜日も試合があるのですが、英検とかぶったので英検の方に行く事にし、試合の応援を休む事にしました。

　そこで、もっともらしい言い訳をしました。

　しかし、最近休み過ぎていたので先生からのイメージが悪く、言い訳が上手くいかずに、先生が少々怒り出してしまいました。

「英検を休めば良いだろ」

「え？でも、もう支払ってしまいました」

「いや、だから、その分は無駄になるけど」

「え？いや、でも金が……」

「わかったよ、行きたいんだろ、良いよ良いよ、勝手に行けよ」

　と、何だかふてくされたように言います。

　しかし、私にとっては良い話なので、

「良いんですか？ありがとうございます～」

と、言って職員室を出た。

　次の日、案の定、部員達にひどく糾弾されました。

　この傷ついた心で明日英検に向かいます。

　点数が取れなかったら部員達のせいにしましょう。

　では、ここで、皆さんにこれまでの私の成績をお教えしましょう。

　累計サボり回数、二年連続一位。

　乱射サボり回数、六回、二年連続一位。

（乱射とは部員が何かをしでかした時に行われる最高刑）

　見よ、我こそはプロサボラーだ。

　こんな事をしていたら、退部勧告確率も一位になってしまいました。

　しかし、私も後半年ほど経ったら辞めるつもりです。

　さて、どちらが先でしょうか。

　私のサボりはまだまだ続きます。

　こうして、私は今日も宿題をやらない。

　今日も、つまらない愚痴を聞いてくれて、ありがとう。