十一つ目 それぞれの革命、です。

 図書室で中二病の奴に会いました。

「やあ、~~氏、突然だが君は、この図書館にライトノベルが無いことを不思議とは思わないか」

 そして、奴はこんなことをぬかします。

「俺はこの学校に革命を起こしてやろう。学校を変えるのさ」

 しかし、元革命家の私はそれが革命と呼ばれるのに違和感がありました。

「いやいや、革命って言うのは人々の怒りが爆発して団結し、指導者を倒すって言うことだろ」

「いや、お前の解釈かいしゃくは間違っている」

「はぁ、そうなんですか」

 彼の堂々とした態度を見ていると否定するのが面倒めんどうくさくなってしまいます。

「この学校は間違っている。まず同好会制度がない事、そしてラノベがないことだ」

「じゃあ図書館の先生に直談判じかだんぱんすれば?」

「なるほどな、良い考えだ」

「じゃあ、そこにいるから話してみよう」

「いや待て、俺はそいつと話すのが苦手だ。そうだな、後で~~先生に話してみる事にしよう。それじゃあな~~氏、次会う時は同志だ」

 こう言って、彼は何処どこかに行ってしまいました。

 私は、彼には最初から革命なんぞ起こす気はなかったのではないかと考えます。

 それより、私が気になったのは「お前の解釈は間違っている」と言う、あの言葉です。

 各々おのおのには各々の革命があり、皆何かと戦っているのでしょう。

 ただし、どうか皆さんには自分で胸を張って自慢できるような革命を起こしてもらいたいものです。

 バディーファイトは「俺ってなんのために生まれて来たんだろう」と言っていました。

 その時はお茶を濁してしまいましたが、今なら答えられましょう。

 どうせ、数年後には我々がいたことなど忘れられているでしょう。

 だから、他人や世間のために生きるのではなく、自分のために生きるのです。

 大事なのは、その命を何に燃やすか、です。

 あなたを束縛そくばく出来るのは、他人からの暴力だけです。

 そして、もし暴力で束縛されたのなら革命でひっくり返してしまいなさい。

 もし、変化を望むのなら、戦うのです。

 精一杯燃やすのです、その命を。

 その炎は誰かを照らし、誰かを熱し、誰かを目覚めさせ、誰かを従え、何かを変えるでしょう。

 私は恋と美食と革命のためにこの命を使う事を誓いました。


 少し中二病のようになってしまいまいた。

 他人の事を言っていられませんね。

 今日も、くだらない話に付き合ってくれて、ありがとう。

 

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