未来の東京に行ったはずが、そこはまるで異世界?

タイムマシンを作ったから、試してみて。
そんなちょっとおつかい行ってきて、みたいな感覚で出来立てほやほやのタイムマシンの実験につき合わされたのは、高校生の瀬尾総介くん。発明家であった母は昔から突拍子も無い物を作っていましたけど、まさかこんなものまで発明するだなんて……

こんなギャグみたいなノリで、百年後の東京に時間旅行をすることになってしまいましたけど、そこにあったのは大都市ではなく緑の広がる世界。しかもそこの住人は魔法を使っていて……

これってSF?それとも異世界転移もの?
可愛いお姫さまや、それを守る騎士なんてのも出てきますし、雰囲気は完全に異世界ファンタジー。だけどそれだけではありません。調べていくうちに、徐々にこの世界の秘密が明らかになってきて……

民の事を想うお姫様と、そんな彼女といるとよく笑う総介くんの関係が良いですね。仲が睦まじくて。
だけどこの話、意外と重いところもあるのですよ。一国の姫となると、色々と難しいし、責任もある立場。後半のハードな展開には驚かされました。

SFとしてもファンタジーとしても、ボーイミーツガールとしても面白い今作。どれか一つでも好きだと思った方は、試しに読んでみてください。

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