第3話 プロローグ(終)
「まあ、こんなもんだろ」
二人の足元には三人の男が転がっていた。
「うぅ....」
「あがが....がが...」
「......」
一人は痛みに唸り、一人は全身を痙攣させ、一人は完全に気を失っていた。
「おじさん、この三人どうする?」
「んー。そうだな、通行の邪魔になんないように端っこに寄せとくか。このまま本当にひき肉になんのは洒落にならねえ」
そう言い、道の端へ引きずり投げ捨てた。
それからトラックへ戻り今度は男―リン・カーターがハンドルを握る。
「そろそろ消灯が近い、後の運転は任せな。まだ西第二区の道は覚えてないんだろう?」
「ええ、まあ。一応頭に地図は入ってるけど、慣れてないからね。暗くなったら尚更だし」
彼女―ツキヨ・エイリーンは助手席に座った。
徐々に灯の落とされていく廃れた街を、トラックが一台駆けて行った。
雪牙 リフト。 @inaikara
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