物書きの酸いも甘いも情熱も、ギュッ!っと詰め込んだ珠玉のエッセイ

――落選回数135回。

これは作者にとって誇れる数字ではないはずなのに、それを包み隠さず、その135回を積み上げる過程で味わった初々しいまでの感情を、一切の誇張もなく吐露したエッセイです。

投稿に明け暮れる物書き死亡者……もとい志望者であれば味わったことのある「あるある」ネタから、作者である常木らくださんしか経験してないであろう特殊な海外からの投稿ネタなど、当時の心境を交え生き生きと描写されています。

――大人になっても、何かに情熱を捧げてもいいじゃない。

ほんのり心が温かくなって、笑えるエッセイ。
とても楽しく読ませていただきました。

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