読者さまからのリクエストお題 2
第29話 物語への愛、それは清く熱く
皆さま、いつも ありがとうございます。
なんとなんと!
いただきました、リクエスト!
嬉しいです。
3人目の作家さま、どうも ありがとうございます。
それでは今回のお題。
お話をつくるうえで、また読むうえで注ぐ『愛情』について。
なんて素敵なテーマでしょうか。
わたくし早速、カクヨム内で愛してやまない作品の作者さまにお取り上げいたしたいとご許可を願うコメントを残してまいりました。お二人とも快く承諾くださったので、後ほど わたくし大興奮で語らせていただきます!
というわけで、まずは自作のお話を、つくるうえで注ぐ『愛情』について。
作品への愛情。
それは、即ち登場人物への愛情、ではないでしょうか。
正直言って、自分の作品の登場人物は全員愛しています。
こいつキライじゃ、と思っていても、たぶん根っこでは愛しているのだと思います。矛盾しているようですが、どちらも本心です。
ただ、やはり愛情の深みには差がありまして。
受難にさいなまれても健気に耐え、周りの人のために涙をこらえるような心優しい美少女、美女と、心根がまっすぐで毅然とした、頼りがいのある美少年、美青年が好きです。
まんま結架と集一ですな。
はい。あのふたりは別格です。
宣伝させていただくと、カクヨムでは
『愛の源泉』(結架視点のふたりの出逢い)、
『愛の変遷』(集一視点のふたりの出逢い)、
『La legatura d'amore ふたりの音楽帳』(モーツァルトのソナタにのせて、ふたりがラヴいちゃする話。ミもフタもないな)、
『ヴェローナ滞在記 集一 Il Ceppi』(そのまんまの内容。でも紀行文ではないです)
を、公開しております。
本編は……出し惜しみ中です。ごめんなさい。
ところで、偏愛するキャラクターは、設定が細かいです。幼少期のエピソードやら、出す予定のない人生経験など、それはもう、てんこもりです。結架の留学時代の恩師についてとか、そのときだけ交流のあった友人についてとか。
ミルクシチューは豆乳で作ることにしているとか、コーヒーにミルクは入れないとか、甘めのイタリアン・チョコレートが大好きだとか(カファレル好き♡)、庭でハーブを育てているとか、洋服のタグが捨てられないとか、それはもう、いろいろと。
集一はお金持ちの一人息子です。だけど、彼自身は倹約家でちょっと吝嗇なくらいです。なので、自炊派です。
また、珈琲より紅茶派で、常に十数種類の銘柄を確保しています。
イタリアのヴェネツィア音楽院と、スイスのバーゼル音楽院に留学経験があり、スイス時代には交際していた女性がいます。が、常軌を逸するほど酒豪な彼女に幻滅して、一箇月でお別れした過去あり。心がちょっと狭いと言えるかも。しかし、根は紳士なので優しく、思いやりはあります。
結架の販売されたCDをすべて所有するほど彼女の演奏に魅了されています。
カルシウムやマグネシウムの金属イオン含有量が少ない水を軟水といいますが、彼は硬度が0.2㎎/Lの超軟水である白神山地の水が好きで、仕事中は必ず持ち歩いています。本番の時などは、これと落雁、あるいはブドウ糖でエネルギーを補います。
松露、チーズケーキ、パンプキンパイなど、甘いもの好き。
楽器の性質上、口中の唾液が粘つくものを嫌うので、休憩中のチョコレートは苦手。
……このあたりで、やめておきましょうか。
物語が先に生まれていますが、それに相応しい人物設定を考えているうちに、深く深く愛してしまうのです。もう、わが子です。
さて、そんな自己作品への愛情は理性が残っておりますが。
他作家さまの作品に対してといったら、もう……。
クレイグ・ライス。アメリカの女流ミステリー作家です。
彼女の作風はとても独創的で、本格的な推理ものでありながら上品なコメディでもあります。私のお気に入りは、弁護士マローンのシリーズ。
大富豪の娘でありハンドルを握らせたら一流のレーサーも青ざめかねない暴走ドライバーのヘレン。
ヘレンのパートナーで、善良そのもの、ユーモアがあり、男気にあふれたジェーク・ジャスタス。
ジェークの親友で、酒と美女を愛し、最高に腕の立つ酔いどれ弁護士、ジョン・J・マローン。
この3人が、ひょんなことから事件に遭遇し、犯人を告発&弁護するのです。
そう。
彼らは裁判でマローンの弁護を受ける依頼人を探すわけなのです。面白そうだと思いますでしょう?
はい。
目茶苦茶に面白いです。
絶妙な都会的センスの素晴らしく愉快な会話は、洗練されていて、おしゃれで、くすくす笑ってしまう。抜群に面白い知的ユーモア。
もちろん、ストーリーも面白いのですよ。
『大はずれ殺人事件』、『大あたり殺人事件』、『こびと殺人事件』は、是非とも通して読んでみてください!
私の愛する作家さま、ひとりめです。
非常に生き生きとした、魅力的な登場人物たち。誰もが一癖も二癖もあり、それでいてシカゴの上流階級の品の良さを放っている。
もう、心から愛さずにはいられません。
そんなキャラクターづくりのできる作家さまが、カクヨムにもいらっしゃいます。
陸 巴夜 さま
https://kakuyomu.jp/users/KugaTomoya
妙なる不幸の調
https://kakuyomu.jp/works/4852201425154913031
もう、もう立花さま可愛い……!
イヤだ、恥ずかしいっ。でも、ガン見してしまう。
きゃあぁああ♡
もう、あのひとも、このひとも、立花さま大好きで笑いが止まりません♪
……ごめんなさい、興奮して。
この作品のすごいところ。
人物描写が巧みで、会話文が読み手をニマニマさせます。文章も端正ですが展開も端正で、無駄のない綺麗な表現が使われています。
冒頭の説明的には読者の想像により頼るところがあるものの、立花さまの傍に棗ちゃんが出てきてからは、もう頬が弛みっぱなし。展開の甘酸っぱさに身を任せて、心地よい人間関係の柔らかさ、マーブルさを存分に味わう。
極上の人間ドラマだと思います。
最近の展開は、私の頭も色づかせてくださいまして、もう身悶えしながら読み進めております。
ピュアだ。ピュアすぎる。
このふたりのやりとり、目を離せません!
お酒を飲むと愛らしさが爆発する立花さまと、お酒を飲むと勁さが炸裂する棗ちゃん。美しさでは女子平均の10倍の領主と、ふつうに可愛いのに、難しい流派の有段者である姫。
とにかく応援せずにはいられない主要登場人物ふたりです。
片方の薄倖さと美しさが半端ないので、もう片方の天真爛漫さと無邪気さが神々しく見える。
棗ちゃん、立花さまを幸せにしてあげて……!
♪世界で一番~ あなたが一番~♪
ハッ! 今、私、歌ってた?
やだ~入り込みすぎっ☆
だって、グイグイ引き込んでくるのですもの。ときめきが止まらない!
更新日が、毎回、待ち遠しくてたまらないのです。
それにしても、立花さまの身近な方って、無邪気な人が多いですよね。
私としては、嫁ぎたいくらい尾花さまが好きです♡
ああ、好きだ~‼
だから、お願いです。
是非、そこのあなたも私と一緒に、ふたりを応援してください!
そして、もう一人。
藤原 ゴンザレス さま
https://kakuyomu.jp/users/hujigon
王子様は一級死亡フラグ建築士 ~城からパクってきた銀のスプーンが黒く変色した件~
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880209879
現在、第二部が完結したところなのですが。
もうね、連載中は毎日が楽しかった。
ドキドキワクワクするんです。
次の展開が気になって仕方ない。
ライトな語り口でありながら、設定はなかなかヘヴィで、ハラハラものです。
生死がかかっているのに、飄々とそれを乗りこえていこうとするレオンちゃんに憧れます☆
人柄が抜群。
私は、あの方だけでなく、レオンちゃんにもカリスマ性があると思っています。どんなピンチ、逆境をもチャンスに変え、最高に強い。誰よりも、心が。それでいてフィーナさんに頭が上がらないところなんか、キュートなほどです♪
抜け目なく、ちょっとお卑劣なときもありますが、それがまたカッコいい。人間として、魅力的なんですね。
少々(?)悲劇を背負っているところも、素敵に見えます。
なかなか辛辣で容赦ない性格なのに、母上さまや弟──家族や仲間──には激甘。
こんなひと、好きにならずにはいられないでしょうが!
きっと前世でも人気者だったに違いない。
次から次へと起こる事件。
それを解決していくレオンちゃんの手腕が凄すぎて、手に汗にぎってしまいます。
頑張れ……!
頑張るのだ、レオン!
ああっ、危ないっ。
……きゃあぁああ、そうきたかー‼
もう、ドキドキが止まりません♪
だから、そこのあなたも、是非とも王子の活躍を見届けましょう!
総括いたしますと、
陸さまの作品は、キャハキャハ♡
藤原さまの作品は、わくわく♪
どちらもアドレナリンドーパミンぶっしゃぁああ‼
なのです。
え?
おまえの愛は濃い?
ストーカー一歩手前?
……ふっ。
読み手をそうさせてほど傑作と言うものでございましょう。
※おふたりのURLを近況ノートにも載せます。リンクでびゅびゅんと飛んじゃってください☆
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