第28話 創作の始まりと物語の作り方

 皆さま、いつも ありがとうございます。


 じゃじゃーん!

 リクエストネタ、第二弾!


 リクエストくださった2人目の作家さま、どうも ありがとうございます! しかも、いろいろ興味を持ってくださって、とても嬉しいです♪



 さて、リクエストの内容ですが。


①物語の作り方や、こだわり

②書きはじめは冒頭か、それとも中途シーンからか

③シーンごとの繋げ方の工夫について

④アイデアの出し方

⑤スランプ時(第23話に追加)

⑥プロットをどこまで組むか

⑦文体や語彙の選択はどうしているのか


 以上について、ご質問というかテーマ提起を受けました。


 いやぁ。私も、ほかの方がこれらについてどう向き合っておられるのか、気になります。どなたか一緒に答えてくださらないかなぁ。


 えー、では。

 まずは①ですね。


物語の作り方や、こだわり


 基本的に、天使や神さまが降りてくるので、ゼロの時点で自分で必死に考えることは少ないです。ゼロの状態で種子を用意して植えたのは、『死神✙Alice✙ Le Morte』くらいです。あとはいつも空から種子が落ちてくるので、土に埋めて水をやるだけです。


 とは言うものの、そこにはあまり自慢にならないウラがあります。


 完全自前の種子は、大抵は眠っているあいだ、夢の中で拾うのですが、そうではない種子の場合。それは、既存の小説やゲーム、映画から掘り出すのであります。敷地内から掘り出すこともあれば、隣の土地から掘り出すこともあります。オマージュか、トリビュートというわけです。しかし、かなり違った展開にしたり、設定自体を独創性の出るものに変えたりします。だって、コピーはプライドが許さないですから。

 偉そうなことを言うなら、原典の作品に関して不満があるからこそ、もっとイイモノとして世に出したい、と思うわけですね。


 はい、猗綺子ってば敵を沢山つくりましたね~。


 勿論、不満はあれど大好きなんですよ。だからこそ、自作の種子にするのですから。

 思い入れが発生するからこそ、自分でも書きたくなるのです。少しでも近づいた世界を創りたくて。


 でも、絶対にコピーと評されたくない。

 なので、私色を出すのに、かなり色々と手を加えます。それが、こだわりでしょうか。



 では、②へ。

書きはじめは冒頭か、それとも中途シーンからか


 基本的には、設定資料を作ったあとに冒頭から書きはじめます。私、冒頭を考えるの凄く好きなんですよ。どうやって読者さまの気持ちや思考を私の創った世界に引き込むか、考えるのが好きなのです。

 ただし、やっぱり途中のエピソードを何らかの形にしておきたいこともあります。そんなときは設定資料として書いておきます。なので、会話文だけだったり、最低限の描写しかなかったりします。


 まあ、それでも大半は冒頭からですね。



 では、③へ。

シーンごとの繋げ方の工夫について


 突然場面が飛ぶのって、びっくりしちゃいますよね。

 でも、「どうしたんだろう?」とか、「何が起きたんだろう!」といったところで場面転換すると、強く印象に残るので、それを狙って敢えてすることはあります。ただし、場面が戻ったところで必ず次の場面転換までに解決解説するようにしています。

 作品の終盤まで明かされない謎という伏線は、逆にひっそりと含ませます。

 それでシーンごとにメリハリがつきます。

 立ち止まって視点が変わったら、立ち止まった場所まで戻ること。それは心がけてます。


 シーンごとに繋げるコツ。

 私の場合、感覚的に書いているのですが、読者がムズムズしてしまうような場面転換にならないよう、気をつけています。インパクトのある場面転換は、引っ張りすぎないこと。

 引っ張るなら、ミスリードになるようにすること。


 こんな感じですね。



 ではでは、④へ。

アイデアの出し方


 いやぁ。

 これは苦労しますね。

 浮かばないときは八方塞がりです。


 そんなときこそ他力本願。

 好きな小説作品を読んだり、ゲームをしたり、映画を観たりします。

 べつに真似をしようとは全く思っていないのですが、アイデアの閃きが刺激されるのです。しばらくはただ楽しむだけですが、いずれ何かしら思いつきます。スランプに陥ったときと同じかもしれません。


 コツは、私の方が面白いものを考え出すぞ、という不敵な妄想を手放さないことです。


 そうです。自分の作品の一番のファンは、自分自身なのです。

 それでいーのだっ。

 アイデアは、自信から生まれる。


 ……ご参考になりますでしょうか。



 それでは⑤です。

スランプ時


 第23話でも語ってはいますが。

 書き忘れていたことを思い出しました。

 小説を読む、ゲームをする、映画を見る。


 その他に。


 ……歌うのです。


 基本はクラシック。

 美麗な曲で、まったく分からん言語の歌詞であることが条件です。

 歌詞の意味が詳細に理解できてしまうと、歌の内容のほうに気をとられてしまうからです。私の目的はあくまで物語の理想的な展開。歌の芸術性の飛躍ではないのです。だから、歌詞はイメージを飛翔させるための一要素にすぎません。


 歌いまくると元気になれます。

 筆が進まないことも、突破口が見つからないことも、どーでもよーく思えます。 そのときは。


 そんなときですね。

 奇跡のように何か思いつくのは。


 皆さん。困ったら、ドラク○と熱唱です。



 それでは、⑥へ。

プロットをどこまで組むか。


 ……あんまり細密なプロットは組んでおりません。

 というか、正式なプロットとはどのようなものかが、具体的に解らないのです。


 ──時系列に沿った、「だから」で繋がるストーリーの要約。

 原因と結果の連鎖。


 『プロット』とは? と、調べてみると、そのように解説が出てきます。


 ははは。

 まともに作ったことないです。


 第10話、『プロットとシノプシス』でも語らせていただきましたが、私が作るのは細かい設定資料です。それが結果的にプロットのような形態をなすことはありますが、意識してプロットを組んだことはないのであります。


 でも、脳内ではプロット立ててますよ。

 『呪われし声の姫 ~天空城風雲伝奇~』を例とすると。


 姫は病気になって瀕死になった(だから)父親は魔族と契約して姫を救った(だから)姫は助かったが、呪われた(だから)姫は逃げ出した(だから)姫はリベルラーシに辿りついた(だから)天空人たちの王は姫の滞在を許した(だから)神人である王子ボリスと心を交わすようになった……以下、現在のところ未公開のため自粛。


 どうですか? これ、プロットですよね。ね?


 でも、書き残してはいないのです。すべては私の頭の中にあります。

 頭の中だけじゃ、ダメかな。



 いよいよ最後の⑦です。

文体や語彙の選択はどうしているのか


 基本的には文語調の常体ですね。エッセイは口語調の敬体ですけど。


 内容によって変えます。


 そりゃそうか。


 それから、一人称で書くのは私にはとても難しいので、あまり使っていません。


 語彙の選択も……そうですね。内容によります。

 ライトな娯楽作品に難読熟語を並べ立てても鼻持ちならないだけですし、壮重な文学作品に軽薄な単語を使っても興ざめです。

 世界観にあった文体と言葉。

 それを心がけています。


 でも、そんななかで効果的に文体や言葉を崩すことができると。

 面白さが増すような気がします。

 あくまで効果的にできればの話ですが。


 う~ん。

 私にそれが出来る気がしない。


 『死神✙Alice✙ Le Morte』の文体は、私にしては珍しいものです。

 『La Catena d'innamorarsi』シリーズの文体は慣れているので書きやすいです。


 御伽話調も好きです。


 なんにせよ、私は無学な低学歴ちゅうそつ者なので、あまり細かく突っ込まれると、青ざめて狼狽します。調べて熟慮しても、このていどの回答ということになります。申し訳ないですが、ご了承くださいませ……。

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