応援コメント

第14話 光の帝国 マグリット」への応援コメント

  • マグリットの作品の特徴は、一言でいえば『不穏な気配』だと私は捉えていたのですが、画家本人は意外と穏やかな生活だったのですね。

    彼の作品を見ていると、例えていうならショーウィンドウに綺麗に並んでいる数体のマネキン人形のうち、ひとつだけが何故か身体の真後ろに首を向けているのを見かけたときのような、背中がゾワゾワしてくる感覚があるのです(それがたまらないのですが)。

    私の好きな画家はベクシンスk……は好みが分かれるので置いといて。ヴィルヘルム・ハンマースホイです。
    静謐とはまさにこのこと、と言わんばかりの作品は、ほとんどが彼の住んでいたアパートの室内を描いた質素なものなのですが、まるで空気中を漂う埃さえもが作品を彩る一部のような、静けさと、穏やかさと、もの悲しさに包まれていて、ヨーロッパ版(そのときは日本で売っていなかった)の画集もAmazonで買ったくらいに大好きなのです。

    長々と失礼しました(^_^;)
    時間を見つけて少しずつ読んでいきますね(*´∀`)




    作者からの返信

    宵待さま、ありがとうございます!

    『不穏な気配』一言にマグリットが充満してますね、まさしくそんな感じです。そして、マネキンの例えに膝を打ちました。そうなんですよ、それです、それ!
    しかも、その違和感の原因に気づくのを遅らせる妙な力があるんですよ、マグリットの作品は。

    ベクシンスk……あっ、ダークファンタジー方面に突き立つ銀の矢ですね、これは! ピジョンブラッドが矢羽の先についているような、こう、儀礼用の。
    大丈夫です大好物です依存性高いですね、この方の作品! こう、観音開きの扉が付いた額にしまって、ここぞというときにご開帳……仏画……?

    あっ、ハンマースホイさん、奥ゆかしい……上流の香りがしますね、本当、静謐……あと、なんだろう孤絶感? 外からは遊ぶ子どもの声や物売りの声がするのに、室内は空気も揺るぎなく完全停止。いるはずの人とコミュニケーションが取れないもどかしさ。相手が霊体なのか、自分こそが魂だけの存在なのか、でも穏やかで、そこに苦悩も慟哭もない。愁いだけが、揺蕩うように、物悲しさも慎ましく漂っていて。ただ、ただ、静かで厳か。

    ご両人を存じ上げなかったのですが、いいですねぇ。
    本当に検索システムが気軽に使えて、幸せです。

    こちらこそ、よく長々と勝手に喋っちゃうんです、お付き合いいただき、ありがとうございますm(_ _)m
    お時間の隙間に潜り込めるなんて、光栄です☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

    そういえば、『舞台袖で呟いてみる「恋慕の鎖」』というエッセイでも、同じ第14話でマグリットのことを長々独語しておりますので、宜しければ、ご笑覧くださいませ⭐︎