epilogue

目を覚ますと心配そうに見つめる父と祖母の姿があった。

白い天井はきっと病院という事を明かしていた。


「おはよう。お父さん。お婆ちゃん。」


涙目で喜ぶ二人を見て親だと思った。どうやら私は2ヶ月も起きなかったそう。


その後私は作曲の勉強をして音大を出た。


あの時の事は誰にも言っていないけれど私の心の中ではいつまでもお母さんは生き続けている。微笑みを絶やさないお母さんを思い出しながら私は依頼に追われる日々を送っている。


私の知らない何処かで貴女が聴いてくれている事を心の奥底で思いながら。

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箱庭ノ幻想曲 ふぃーあ@白ワンピP(仮) @fiia

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