一区切り

 カレンダーの最後のページ

 大きく数字の12が現れる

 その途端、急に淋しい気持ちに満たされた


 寒い日も暑い日もそうでない日も

 ずっとずっと僕の側にいてくれたね

 僕に季節を教えてくれたね


 後もう少しだよ ご苦労様

 これでお別れなんて少し淋しいね


 後数日で今年も終わる

 毎年何の変わりもしないこの部屋だけど

 カレンダーだけはいつも新しくなっていく


 もう次の年の準備も済ましているから

 だから安心していいよ


 思えば今年も色々あったけど

 君と一緒に歩いて来たんだな


 残り少ない最後の日々をずっとずっと眺めてた

 窓の外では電信柱が歌ってる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

にゃべ♪の適当詩集 2001 にゃべ♪ @nyabech2016

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ