タイトル通り、狐を扱った短編集。狐が出る作品が好きな方や、まったりして柔らかい雰囲気の作品が好きという方にお勧めです。
作者は絶対に狐が好きだ。「あなたは猫派?それとも犬派?」という質問にも、「あ、自分は狐派です」と第三の選択肢を加えてくる人だろう。きつねはいいぞ。
夏の暑さに溶けたおっさんキツネとか、涎を垂らした美人のキツネとか。いいですね。話の展開もゆるゆるとしていて疲れません。どこか懐かしい不安さと、それを優しく包むふわふわとしたキツネの尻尾。いいお…続きを読む
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