母の日と、カーネーションと 余談


 今回いろいろ調べていて、話の流れから割愛したけれど、面白い豆知識情報がいくつかあったので、せっかくだから以下羅列。


◎もともとカーネーションは贈るものではなく、子供達が胸に飾って母への感謝を表すものだった。それが時代の流れとともに贈り物になった(これも花屋の陰謀なのか?)

◎昭和23年に発布された『国民の祝日に関する法律』では、5月5日のこどもの日の項目に「こどもの幸福を語るとともに、母に感謝する」という一文がある。つまり法律的には5月5日が“母の日”といえる。

◎花言葉は国によって違う。日本の場合、おそらくもっともポピュラーな贈り物であろう赤いカーネーションには「母親の愛情」「あなたの愛を信じる」といういかにもな花言葉がある一方で「傷心」「欲望」という意味もある。ついでにいうとカーネーション全体の花言葉には「熱烈な愛情」「熱心」という妙に力強い意味が。……なんだろう、曲がった見方をすると、とても危険な気がする(追記:「傷心」「欲望」は濃赤だとするサイトもあった。どっちが正しいだろう?)。

◎↑の補足。『図説 花と樹の事典』によれば、赤いカーネーションの花言葉は「私の哀れな心」…………ますます贈り物としてどうなんだろうという気がしてきた。

◎赤は一旦置くとしても、黄色のカーネーションには「軽蔑」「侮蔑」という意味なので贈らない方がいい。



◆参考にしたおもな書籍やサイト

三省堂『年中行事事典』

PHP『12ヶ月のしきたり』

神典社『花と花ことば辞典』

朝倉書店『祭り・芸能・行事大辞典』

平凡社『世界大百科事典』

柏書房『図説 花と樹の事典』

母の日コム (本来ならURLを貼るべきなのだけど、カクヨムはURLを貼っていいのかどうかわからないので失礼ながら名前だけ)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

信じてくれないかもしれないが……それでも書く かませ犬 @under-dog

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る