最後の最後の一撃で……

一冊につき一つの特殊な力を持つ本、禁書。
その禁書が集まる禁書図書館に、ある日突然行ってしまう主人公葛城。
そこで、彼は禁書を選ぶとともに、戦いへの参加を言い渡される……。

漫画原作小説コンテスト応募作とのことで3万字の規定に合わせた短い作品となっていました。この文字数で、内容がここまでのボリュームの作品はなかなかないと思います。
また、最後の最後まで読ませていく文章力が憎い。召喚された精霊たちの可愛らしい様子や、それを愛でるヒロインの様子もほほえましい様子がポイントでしょうか。
ただ、ウンディーネとシルフの登場時間が長く、他の精霊の様子をあまり見れなかったのが、ちょっと悲しいポイントでした。

3万字の分量で、よくぞここまでの作品に仕上げたと感服いたしました。

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