ハードボイルドな雰囲気を味わえる、大人の短編小説。

読み進めている内に、オチは読めるかもしれない。
ただ、どのようにオチをつけるか……それは、最後まで読まなければ分からない。
だから、「ああ、こんなお話ね」と読むのを止めてしまうのは粋ではないし、余りにもったいことだと思う。
……もっとも、この軽妙な語り口は心地よく、すいすいと最後まで読み進めることができるはずだ。
作品そのものが醸し出す、バーの雰囲気……堪らない。

ハードボイルドな雰囲気を味わえる本作は、お酒を飲みながら読むと最高だろう。