詳細レビュー04
ショートショートの密室
※この作品は残念ながら、現在非公開となっています。
・作品名
『ショートショートの密室』
・作者名
祭人
・キャッチコピー
あなたの心のスキマ時間をお埋めします。
・あらすじ
さくっと読めるミステリアスなブラックユーモア短編集。気まぐれにシリアスも。
実績:ショートショートの花束 7 (講談社文庫) 収録「漢字検定三級の女」(光明寺祭人名義)
(総評)
詳細レビューコーナー第4回。今回は短編作品集の中からコチラ、『ショートショートの密室』をご紹介したいと思います。
ショートショートと言えば星新一、星新一と言えばショートショート、といったくらいに一般に認知されていると思いますが、「そもそもショートショートって何?」と聞かれれば……そのまま『Short Short Story』即ちとても短いお話のことです。
そんな少ない文字数の中で、奇妙で面白い着想を物語として膨らませたり、最後の一行であっと思わせる驚きを用意したりと、文学の中で既に確立された地位を得ているジャンルだと思います。
そんなショートショートを集めたのが本作。プレゼンターは祭人様。
あらすじにも明記されていますが、ショートショート集に入選したり、ラジオドラマにも採用されたりと、確かな実績を残している方です。安心感を持って楽しめますね。
その辺りは『空羽七十三』でも書きましたが「入選作品でもアナタにとっての面白さを保証するわけではない」という大前提はありつつも、それでも万人が楽しめる短編集だと思います。
これは持論ですが、小説というのは長編より短編作品の方が書くのは難しいと思っています。何故なら『短い容量の中で起承転結を描き登場人物に個性を与え何より読了までの限られた時間の中で読者にインパクトを与えなければならない』……と、私は思っているからです。
それを可能とするのは、長編作品を考えるより大変だと思います。しかしその難しいことを、この『ショートショートの密室』では成し遂げていると感じました。
ですのである程度の客観性を持って、多くの人が楽しめる作品である、と推薦することが今回できました。
あ、ちなみに短編より長編の方が書くのは楽だ、とかいう話ではありませんよ。念のため。
空いた時間にサクッと読めて、また好きな時に好きなお話を読み返すことができる。短編集特有の強みだと思います。
ミステリーやショートショートは、内容に触れるとネタバレになるので今回は触れません。ですが、きっとアナタにとってお気に入りのお話が見つかるのではないかなと思います。
少し脱線しますが、カクヨムの短編作品は面白いものが多いと思います。少なくとも、私が今までに読んだ短編はどれも面白かったです。
壮大な長編も良いですが、たまには短編に手を伸ばしても良いのではないでしょうか。その中でどれを読んだら良いか、迷った時は『ショートショートの密室』をどうぞ。
……最後に『密室』に絡めて上手いこと言ったり、詳細レビューそのものをショートショート風にしてオチに何か用意しようかと思いましたが止めました。
下手なことすると白けるだけですね。ですのでいつもの口上で〆ます。
※あくまで個人の感想です。アナタにとっての面白さを保証するものではないので、あしからず。
Q:さっき「客観的に多くの人が楽しめる」とか言ってなかった?
A:細けぇこたぁいいんだよ
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