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第2話 ネコの友達への応援コメント
前回のコメントですが、にゃべさんにそんな意図はないのに政治の話に引きつけるような野暮なことをしてしまい、すみませんでした。
今回の話は、ネコとカッパ(とキツネ)が友だちで同じ学校に通っている、という設定がコミカルだと思いました。
ネコと遊園地に行くことを楽しみにするカッパの姿が愛らしいだけに、こういう展開になったのは切ないですね。ネコとしてはカッパをがっかりさせるのが嫌で本当のことを言い出せなかったのだと思いますが、やはりつらくても本当のことを言わなくちゃいけないときってありますよね。
以下、細かいところです。
・「ネコとカッパは幼い頃から仲良していつも一緒でした」→「仲良しで」。
・「動揺したネコは思わす顔を逸らしながらそう答えるのでした」→「思わず」。
・その直後「そんなネコの態度を見て何かを察したカッパはそれ以上は何も追求出来ません」→「追及」。手元の辞書によると、追求は「欲しいものをどうしても手に入れようと追い求めること」、追及は「追いつめて責任などを問いただすこと」、また、「逃げるものを追うこと」。この文脈では「問いただすことができない」の方だと判断しました。
・「そう、長年一緒にいたカッパにとってこんな時ネコがどう言う行動をするかなんてまるっとお見通しだったのでした」→「行動をとる」。また、「お見通しだったのです」。「行動する」「行動を共にする」という言い方はするので間違いと言うほどでもないような気もしますが、「行動をとる」の方がみんなに馴染みのある無難な表現ではないかと思います。また、「お見通しだったのでした」も文法的なミスと言うほどでもない気がしましたが、過去形が重なっているので、片方だけにした方がすっきりすると思います。
・「カッパの控えめな追求にネコは小さな声で謝りました」→「追及」。
・「待ち合わせの約束の次の日、ネコは初めて女の子に告白された事」→「待ち合わせを約束した翌日」。考えすぎかもしれませんが、文法的には「待ち合わせの日の翌日」という意味にもとれる気がしたので、より誤解の可能性が低い表現を考えてみました。
・「カッパはそのネコの言葉を確認すると、じゃ……と小さくつぶやくとトボトボと帰り始めました」→「つぶやいて」。わざわざ言うほどでもありませんが、「~すると」という表現が重複しているので、片方を変えた方がすっきりすると思います。
・「きゅうり好きなカッパにとって普段ならそんな事は絶対に有りえません」→「きゅうり好きなカッパがそんな事(そんなミス)をするなんて、普段なら絶対に有りえません」。
・その直後「つまりそれだけカッパは心が動揺していると言う事でもありました」→「つまりそれだけカッパが動揺していたということです」。
・「カッパがあまりに姿を見せない事に対して、ネコは心配になってカッパの家に行ってみる事にしました」→「カッパがあまりにも姿を見せないので、ネコは心配になって」。
・「カッパが大好きだったきゅうりを見る度にカッパの事を思い出してしまうのでした」→「思い出してしまうのです」。この直前の文で「今でも」と言っているので、この文も現在形にした方が良いと思います。
・その直後「なのでネコの前にきゅうりを出すとびっくりして飛び上がってしまうのです」→「だからネコの前に」。「なので」は書き言葉や敬語表現では用いない方が良いような気がしたので、一応触れておきます。
長文失礼しました。
作者からの返信
あじさいさん おはようございます。
きゅうりと言うとやっぱりカッパをイメージなので動物擬人化の童話のような話が思い浮かんだんです。最後にはきゅうりをみてびっくりしないといけないのでハッピーエンドにはなりませんでしたけど……。
今回もたくさんの修正の指摘をありがとうございます。こう見ると本当に学がないのがバレバレですね。細かく読んでくださり有難うございます。勉強になります。
第1話 ネコは好奇心旺盛な動物です。への応援コメント
はじめまして。
記憶が正しければ、こうしてコメントを送らせていただくのは初めてだと思います。
エッセイを拝読したところ、本作がにゃべさんの代表作とのことで、読ませていただくことにしました。
形式的には「好奇心は猫を殺す」という話っぽいですが、おそらく何か裏のメッセージがあるんでしょうね。大学で政治学・政治哲学を学んだ者の端くれとしては色々なものを政治に引きつけて考えてしまうので、猫は大衆、きゅうりは人気だった過去の政治家、謎の物体はポピュリストの比喩と読んだのですが、どうでしょうか。
余計なお世話かもしれませんが、ちょっとした表現が気になるタチなので、以下ではそれらについて触れさせていただきたいと思います。失礼かとは思いましたが、文字数を抑えるため、修正案を→「 」で提示させていただきます。→「 」で示したからと言って、絶対に修正案の方が正しいとか、こう直さなければならないというものではなく、こういう案もありますよ、ご検討していただけると幸いです、という程度のものです。
・「この意味は好奇心が旺盛過ぎて触れてはいけない事にまで手を出してしまい、その結果その事で死んでしまったとかそう言う意味だと思います、多分」→「その結果死んでしまった」。「その結果」に「その事で」という意味が含まれていると思いますので、コンパクトにした方が意味の重複がなくて良いと思います。
・「それは細長くて緑色のまるできゅうりのような姿をしています」→「緑色で」。
・「最初に書きましたがネコは好奇心旺盛な動物です」とありますが、直前で説明したばかりの事柄なので、この1文は要らないと思います。
・「この時ネコは特にお腹が空いている訳ではなかったのですが、ちょうど都合よく小腹が空いていました」→「特別にお腹が」。ちょっと微妙ではありますが、「特にお腹が空いている訳ではなかった」のなら小腹が空いている訳でもないはずなので、「特別に」とした方が良いと判断しました。
・「そもそも食べられると言う事にまず驚いたのです」とありますが、この1文はよく分かりませんでした。調査の結果として食べ物だと結論づけたからかじりついたという記述と矛盾すると思います。
・「それはこの出来事がまるで夢か何かだったのかと疑ってしまうようでした」とありますが、これが夢だった可能性はこの直後に打ち消されるので、この1文は削っても良いのではないかと思います。
長文失礼しました。
このコメントは長くなりましたし、感覚的な、改善点の指摘と言えるのか怪しい指摘をだらだらと重ねる結果となったので、ご確認いただいた後は削除していただいて構いません。
作者からの返信
あじさいさん はじめまして こんばんは☆彡
代表作の下りからお読みくださり、有難うございます。代表作とは言え、このオムニバス作品全体でって事なので、この1話が特に一番のおすすって訳ではありません。もし苦痛でなければ最後までお読みくださると嬉しいです。
もちろん一話でもう十分だわと言う場合はここでブラウザバックして構いません。
ご指摘の部分、確かに無駄なところが多いですね。参考にさせて頂きます。
後、政治的な意図は全然ないです。単に猫がきゅうりに驚く理由を考えていたら、こう言う話が出来上がったと言うだけですね。
第7話 恐怖のきゅうりへの応援コメント
まだ序盤しか読んでいませんが、ネコがきゅうりに驚く理由というテーマだけでよくここまでバリエーションを書こうと思われましたね。話としては割とヘヴィで、正直なところ童話らしくない気がしますが、いつもネコがきゅうりに驚くことに着地するおかげで、コミカルな仕上がりになっていると思います。
細かい点について、第4話から第7話までをまとめさせていただきます(第3話で気になる点はありませんでした)。
第4話
・「そんなクマは一度機嫌をこじらすと押さえるのが大変です」→「抑えるのが」。
・「ものすご勢いで飛んでくれば、きゅうりと言えども直撃すれば痛いで済む程度の被害では済みません」→「ものすごい勢い」。また、「きゅうりと言えども痛いでは済みません」。「飛んでくれば」「直撃すれば」で似たような仮定の話が続いているので、片方で良いと思います。また、「済む」も重複しているので、これも片方で良いと思います。
第5話
・「ネコと同じくらいの勢いでネコを殺す気迫で彼を追いかけました」→「ネコへの殺意をむき出しにし、彼に負けない勢いで追いかけました」あるいは「ネコに負けない勢いで彼を追いかけました。ヘビはネコのことも殺すつもりでした」。
まず、「気迫」「殺意」と異なり、「ネコと同じくらいの勢いで」「追いかけた」は外から見えやすいことなので、情報として距離を空けない方がきれいだと思います。
次に、「ネコと同じくらいの勢い」はともすれば上限を設ける表現なので、「ネコ(彼)に負けない勢い」とした方が迫力が増すと思います。
最後に、「~する気迫で追いかけた」は、迷ったのですが、耳慣れないという感覚を拭えないので、修正案のような形を提示させていただきました。
・「後、追いかけられた時の恐怖でネコはすっかり長細いものを見るのが苦手になってしまいました」→「そして、追いかけられた時の」。「後」だとかなりくだけた表現になると思いますので、「そして」辺りが無難だと思います。
第6話
・「ネコは川の怖さを知りうつむき加減になりました。その様子を見てカッパはネコに川を嫌いになって欲しくなかったので、励ますようにネコに話しかけます」→「その様子を見たカッパは、ネコに」。「その様子を見て」や、「カッパは」の直後に「、」を打たない場合、様子を見たことが原因で「嫌いになってほしくない」という感情が湧いたことになってしまうように思います。
・「泳ぐ練習をするにしても、疲れた時にすぐに休めないここは流石に遠いだろうと言う事で、もう少し陸地に近い所に行こうとカッパの提案で2人は泳ぎ始めます」→「疲れた時すぐに休めないと不便だからもう少し陸地に近いところに行こう、というカッパの提案で、2人は」。「、」は打った方が読みやすいのではないかという程度のもので、文法的にどうこうというものではありません。
・「泳ぎながら表情の変化に気付いたネコはカッパに訪ねました」→「尋ねました」。
・「カッパはすぐにそれが池の主の起こしたものだと察しました」→「池の主のもの」。殺気はまだしも気配は「起こす」ものではないように思うので、シンプルに「池の主のもの」で良いと思います。
第7話
・「どの仮説もそれを証明する事は出来ませんでした」→「どの仮説も証明することは」あるいは「どの仮説についてもその真偽を証明することは」。
作者からの返信
この話、童話っぽい始まりですけど、全てが童話かと言うと……飽くまでも短編オムニバスなんです。色んなジャンルの話があるのでジャンルがその他なんですね。なので童話縛りではないんです、自分の認識では。
今回もたくさんの指摘を有難うございます。参考にさせてもらいますね。