戦争をなくす方法を探す旅

第1話 Road to Peace

人間の歴史は血の歴史だ。過去に幾度と無く人同士で殺し合う戦争を繰り返してきた。戦争をする理由はいくらでもある。宗教、民族、あげればきりがない。そして戦争には兵隊がつきものだ。しかも時代が新しくなるにつれて、指揮官は前線から遠ざかっているように感じる。だからどうとか言うつもりはないが、敵を殺し血を浴びるのは前線の兵士であり指揮官ではない。

僕は戦争が憎い。理由に父親が傭兵として戦場で死んだからと言うつもりもない。ならどうしてって言われるけど、そんなのは簡単だ。誰だって死ぬのは嫌だ。平和に暮らしていたいじゃないか。僕が戦争を嫌いな理由はたったそれだけ。戦争をなくせればいいな。そんなふとした考えからこの物語は始まる。

僕の名前は鐡 虎徹。日本のとある大学に通っている学生。なんの変化もなくただのうのうと生きてるだけの生活に嫌気がさし、一発逆転を狙って買った宝くじが当たり、５億円がいきなり手に入った。父親が残した借金１億円を返し余った４億円を持て余していた時にふと見たニュースのキャスターが中東において宗教団体Iと中東諸国の有志連合が戦闘状態に突入したと言っていた。それを聞いて僕は何の変化もない生活に見切りを付けて余った４億円で世界のシンクタンクは軍隊からは変人扱いされていたオーストラリアの砂漠に住む軍事兵器発明家であるイザベラ博士の元を尋ねることを決意した。