第2話 雨
みなさんこんにちは。私の名前は天宿美智華。駅前とかにいる女子高生の中のひとり。今年の四月に家から一回角を曲がれば着く高校に入学したのだけれど、ほとんど毎日と言ってもいいくらいになぜか遅刻しちゃう。自分でもなぜかって言うのはこんな理由がある。
この日は朝の7:50に家を出て、あ、授業が始まるのは8:30からね。普通に行けば10分くらいで着く。んで、その角を右に曲がったの。そこからが問題点。
曲がったとたん、大雨よ。ええーっ、ゲリラ豪雨ーっ!?さっきまであんなに晴れてたのに?これは戻って傘を持ってくるかな、と思って戻るじゃん?カラリと晴れたのよ。これはもう境界がそこにあるとしか思えないよね。
まあダッシュで行けばいいか、って思うでしょ。思ったわけよ。ぐしょ濡れになりながら学校に向かって走ったわけよ。あと半分くらいかな。そこの辺りでなんか雨がやんだんだけど別のものが降ってきた。飴。もうただのだじゃれじゃない!まあ、ここまで来たしダッシュでゴーよ。そりゃあ痛い痛い。
席についた頃にはびっちょびちょの汗だっらだらの飴が髪に絡み付いて大変。飴より先に私が泣きそうよ。今日が晴れなのになんで濡れてるのか聞かれるけどどう説明しよう。そこらへんの爺さんの水まきにかかったとかにする?
飴がなに味なのかって?あまり良くない気がするけど、ちょっと舐めてみた。ハッカ飴だ。やるんだったらオレンジとかにしてよー。
次の日は雨だった。まあ、そこで降ってきても大丈夫だね。そこの角を曲がる。目の前に何か棒状のものが。今日は槍が降ってきた。
あの角を右に曲がると! 理無塚尊 @rinazukautoi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。あの角を右に曲がると!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます