246〜250
246話
(お題:[深夜]の[闘技場]で『最初』、『雪』を使ったツイノベ)
#twnovel
今年最初の雪が降り始めた深夜。一人の青年が国営闘技場を訪れていた。足を踏み入れた競技場には、薄っすらと雪が積もり始めている。サクリと、雪を踏みつつ競技場の中央へ。そこには先客がいた。「来てくれたんだね、アルト」「ホノカ…」「私、アルトと一緒にギルドへ帰るから」
247話
#twnovel
瞳から少女の決意が垣間見えた。「お前と竜王が本気を出せば俺に勝ち目なんて無いだろう」「フレイユはいないよ。ギルドへ置いてきたから」「…お前一人で俺を止めるつもりか。お前に剣術を教えたのは誰だと思ってる?」言い終わった瞬間。「っ…!」少女の喉元には、長剣の鋒が。
248話
#twnovel
ずっと彼女の一番近くにいた。「どう、して…?」王は、騎士に長剣を向けられていた。その騎士は、最も信頼していた臣下であり幼馴染でもあった。「それはこちらの台詞ですよ。姫…いえ、国王様。貴女はいつから、そんなに遠い所へ行ってしまったのですか」いつも隣にいたのに。
249話
#twnovel
勇者は魔王を討伐したが、世界からは歓迎されなかった。魔王が死の間際に、世界を永遠の闇で覆う呪いをかけたからだ。魔物は未だに野にのさばり、作物は育たず、病が流行る。勇者の仲間の巫女は、闇が晴れることを祈り、光の世界樹の種を植える。希望を蒔き続ける。
250話
#twnovel
街にある大きな時計は、いつも正確に時を刻んでいた。鐘の音は毎日街中に響く。時計は人々に愛されていた。この街には大時計のメンテナンスを出来る者はいない。旅の調整師が頃合いを見計らって、街を訪れては調整していた。調整を終えた時計が再び時を刻む。今日も鐘が鳴る。
さえずり小説 #四風の通り道 うたた寝シキカ @shimotsuki
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