応援コメント

第10話 私小説の向こう側」への応援コメント

  • 私小説に隠し事があってもいい、なるほどーと思って読ませて頂きました。

    そういえば明治以降の近代短歌(正岡子規とかの流れ)は「写実」を重んじ、歌の内容が現実であることを求めました。

    今でもそういう流派のところはそうですが、20世紀後半くらいに短歌の“私性”への疑問が投げかけられ、歌の中身が別に私自身の話じゃなくたっていいじゃないか、という動きが出てきたことをふと思い出しました。

    それにしても表現の一つ一つが新鮮で、楽しく読ませて頂いています~!

    作者からの返信

    サロメさま、ありがとうございます。

    その人の書く文章がすきで、でも2次元先を想像するしかなくて。
    向こう側にある私小説めいたものを信じた時に、それはたった一部でしかないと思い知ること。
    それは魔法にかかったように甘美なのか、裏切られたように痛恨なのか、この時ふと考えてしまったのです。
    正岡子規、マジメかっ?てぐらい、人柄や境遇がしのばれますよね。
    嘘もまるごと、その人であるなら、なんて思ってしまう私がいます。