カクヨムハカケルシヨメルシツカエル

ペイザンヌ

カクヨムハカケルシヨメルシツカエル

 カクヨムに参入してはや1ヶ月。


 今となっては三月初旬のフォロワー争奪合戦はなんだったのだろうと懐かしさすら感じます。

『なにこれなにこれ?』とばかり、不気味なほどにどんどん増えていくフォロワー数。そして運営から『フォロワー数はWeb大賞やランキングには関係ないよ~』と発表されるやいなや急激にガクガクと減っていくその数字。


 “蜘蛛の子を散らす”、“株価の増減”、まるでそんなものを目の当たりにしてしまったあの時期。そして『あちゃ~、あまり人間の見たくない部分を見てしまったかな~』という何だかよくわからない罪悪感(?)。


 しかし、


 それまで『小説家になろう』の方で一年半ほど暮らしていた私ですが、実はこのカクヨム、なかなかいいぞ、というのを実感してます。


 


〈まず、カクヨムは“読者”として読める〉

 



 他のサイトの作品が読めないというわけではありませんのであしからず。少なくとも一読者として、“私自身の個人的な好み、体質に合う”作品が多いという意味です。どこで線引きしていいのか微妙によく分からないけどラノベラノベしていない。どちらかというととても小説小説している気がします。


 意識せずにポチポチと押しても、人間が出てくることが非常に多い。人間というのはなんというのか、異世界にいない人間であり、特殊能力を持たない人間、すなわちそのへんにいる人間。なろうではとりあえず有無を言わさずナントカ国に連れていかれてしまうパターンが多いので、そういった意味ではとても新鮮であり、嬉しくなります。


 と、いっても私、ファンタジーもそこそこ好きなんで、んじゃ、今日はこういうのが読みたいからこっちで、今日はカクヨムで……と境界線のようなものが自分の中でハッキリしてきたような1ヶ月でありました。あくまでこれはであります。


 荒唐無稽さにおいてもこれまた個人的な好みである方の『くっだらねぇ~(ごめんなさい、これ私の最大の誉め言葉なんです)』的な作品がカクヨムには多いのが嬉しい。一発ギャグというよりは、むしろちょっとひねった感のあるギャグ。時にはシュールでありナンセンス、時には『え? 何だったの今の? 何なの?』みたいに疾走していく意味不明な物体のごとき作品もの


 時間的なこともあって長編よりも短編を好んで読むことが多いのですが、正直な気持ち『面白い!』と唸る作品に当たることがとても多いです。


『オレオ』もそういう意味ではひとつの時代を作ったわけですから嫌いではないです。但しあくまで最初にそれをやった方のみです。嫌いなのはそのおこぼれに何とかあずかろうとして我も我もと出現してくる“エセオレオ”たち。いまだにオレオという文字を見かけると『まだやってんの?もういんじゃね?』と少しげんなりします。




〈そして、カクヨムは作者としてカケル〉


 


『カクヨム』が『小説家になろう』や他サイトと違うのはやはり皆口を揃えて言ってる読者数の違いなのでしょうね。あまりにもPVの付きが悪すぎやしないか? と頭を捻らす作者様たちは私を含め多いんでしょう。しかも投稿時のPVの付きの違いには驚きました。まるまる二日間くらいはPV:0とかザラですからね(笑)


『いや、もう、読んでくれとは言わない…… しかし、せめて開くくらいは……アクセスくらいはあってもいいんじゃないのか?……せ、せめて1人くらいは……』などと最初の頃は私も思ってましたが少し開きなおってきたんですかね。


 最近ではもったいないんでせっかく空いたこのスペースをメモ代わりに使ってることも多いです。とても使えます。誤って公開してしまっても二日くらいは誰にも読まれませんので例え銀行口座番号をメモっても安心です(お願いですから本当にやらないでくださいね)。


 個人的に驚いたのは拙作の短編『はじめて僕が死んだ夜』がファンタジー部門で最高17位まで頑張ってくれたこと。(やはり投稿して、まる1日以上PV:0でしたがね・笑)


 この作品、『小説家になろう』では童話として投稿していたのですが、カクヨムではあえてファンタジーとして投稿させて頂きました。


 これの何が驚きかというと『小説家になろう』の方ではまずことだからです。


 他の部門ならばともかく、なろうの方でのファンタジー部門などもう上位が限られていてよほどでないと入り込める余地などないからです。しかも拙作の短編は魔王とかドラゴンとかではなく限りなく童話に近いものでしたからなおさらでした。


『アリなんだ……』と、真顔で驚きましたね。


 そういう意味では現在のカクヨムは“ある意味”門が広いのだなと感じております。


 なので、『小説家になろう』では認められることが少なかった、むしろ書くことすら許されてなかった感のあるテンプレ以外のファンタジー、そういうものを書いてみたい方にはむしろチャンスなのではないかと。


 ★を頂いた方にしてもいわゆる“お気に入り”登録している”とか“フォローされている”とか以外の、つまりは初めて見るお名前の方が非常に多い。これも『小説家になろう』の方ではめったにないことです。


 つまり“知っている人だから”とか“お気に入り登録してくれてる人だから”などでない、本当に本当の意味で読んで頂いた証としての、とても重い重い★なのだなと感じました。


 イメージ的に『カクヨム』より『なろう』の方が見えるPVはとれやすい。けれど『カクヨム』の1PVには妙にそんな重みを感じてしまうというのが私の現在の心境です。




 書く方ではありますが、時に読む方としてもたいへん活用しているカクヨムです。むしろひねくれ者なのでランキングの下にある方だって何か埋もれてるのでは?とゴソゴソ探ったりもします。ここにある作品の七割方は信頼できる作品だと少し信じ始めてる方なんで皆々様の面白い作品を期待しております。(一読者として)

m(__)m

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