明日花咲くカタリーネ

作者 猫屋ちゃき

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★★★ Excellent!!!

信じられるのはお金だけ、そんなカティの元にやって来た、魔術の家庭教師のアルバイト。しかし、そのアルバイト先のお坊っちゃま。噂を聞くにとても厄介そうです。しかし、カティが実際に向かった先にいたお坊っちゃま(マティウス)は、カティが聞いた噂とは全然ちがう人でした。
恋は幻想、結婚は戦略。この世で信じられるのはお金だけ。そんな彼女ですが、心根はとても清らかで、何だかんだでマティウスの事を放っておけなくて、彼に優しくするカティ。
初めは頼りないだけだったマティウス様。ただ、カティに助けられるばかりだった。そんな、彼もどんどん成長し、そして……。
未来にはきっとハッピーエンディング。そんな予感を匂わせるラストも私は好きです。
二人には、本人たちが手に出来なかった、幸せで暖かい家庭を作って欲しいです。

★★★ Excellent!!!

貧しく厳しい生い立ちのヒロインが、ヒーローや周囲の人たちと関わっていくことでどんどん変わっていく様子が良いですね! 最初は傲慢なくらいに強気なヒロインはちょっとキツイなって思っていたのですが……そういう子がこういう感じで変わっていくが溜まらないんですよね!

ヒーローの方も最初はちょっと頼りなかったけど、カティの為に成長していく様子に応援したくなりました。他のキャラ達も個性的で読んでいて楽しかったです。

もっとたくさんの人に読んで頂きたい作品、おススメですよ!

★★★ Excellent!!!

貧しい生い立ちのカティは、
お金と自分の力しか信じない。
一人で生きていけるように魔術を磨き、
奨学金とバイトでギリギリの生活を送っている。

裕福な商家から住み込みの仕事を依頼され、カティは引き受ける。
仕事内容は、休暇の間のご子息の家庭教師。
しかし、ご子息とやらは暴力的な男だという前評判で、
カティも到着当夜から、無茶なお願いをされてしまって……。

ギャップの激しい好青年マティウスを始め、
登場人物たちに嫌味がなくて、応援したくなる。
恋愛も語られるけれど、溺愛一辺倒などではなくて、
生い立ちに絡んだ苦悩や葛藤が描かれた人情劇でもある。

さくさく読み進められる軽やかな作風が、
現実主義者のカティの語り口に合っていて、
明るい未来を予感させるラストも素敵だった。
読後感のいい作品、すごく好き。