01
―――――ピピピピッピピピピッ。朝6時を告げるベルが鳴る。
憂鬱だ、誰が云ってたな。朝が来る幸せを感じようって。
僕はそうは思わない。いや、思いたくない。
ひねくれた考えと思われてもいい。
そもそも一日と言う概念が存在すら、しなければ
何かに追われることも、
何かに焦ることすらない
人は勝手に一日と言うスケジュールの中で
息をし生きている。
29日の日が登り29日の日が落ちる。
そして29日の日がまた登る。
日にちが経つ事さえ無くなれは。
―――――それは、残念ながら、、ち、、よ。
勝手に、鼓膜からではなく
脳内に入って来る、、また幻聴か。
途切れ途切れ聴こえてくる女性らしき声。
ここ最近 やたらに聴こえてくる。
正直いって気味が悪いが。
他人に話せば、その言葉は
君が気味が悪いと言う返答になるのは手に取るように分かってしまう
そんな事を勝手に、自問自答をしているせいで
朝起きた理由を忘れそうになっていた。
何かのせいにして、勝手に、言い訳をして。なんて事すら自問自答する。
――――学校か。。
ため息混じりに出た言葉。
正直行きたくない、実のところまったく好きじゃない、
が、、俺には行かなきゃいけない義務がある。
理由がある。
目を覚ますために
カーテンを開けば気分がいい程の日光が部屋へと射し込んできた。
徹夜だったせいか、その光は、自分が吸血鬼何ではないかと思うほどに
辛く突き刺さる
(眩しいな、目があかねぇ。。顔あらってこよ)
独り言、歩ききしむ音がむなしく響く
鏡を見て、日課のように顔を叩く
まるで儀式のような行動、いや、僕にとっては儀式みたいなものか。
冷水で豪快に水をすくい、顔に叩きつけるかのように
洗う。別に、ドMではなく、あくまで儀式。だと思いたい
顔を拭き、一部屋しかない六畳の個室に戻る。
いつもと何も変わらない行動だ。行動のはずだった。
――――そう、思っていた。思い込んでいた。ただ、ただ結果はあくまでも結果を産んだ。この結果を
終わらせた後に気付かされた跡 @lelien
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