予知夢

 昔、私はよく予知夢を見ていた。


何気ない日常や、従姉妹からの怖い話。


そして、引越しのことも。


昔は何日かおきに見ていたが、歳を重ねていくごとに減っていった。


それでも、予知夢はいきなりやってきた。


そのたびに、驚きよりも悔しくなってしまう。


何で、未来が見えるのだろう。


未来を見ないでいたいのに。


そうすれば、もう少し様々なことが新鮮にこの目に映るのに。


そうすれば、もう少しおもいきり楽しめるのに。


どうして、私なのだろう。


悔しいよ。


見たくないのに。

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★短編集★ 雨宮 @Amemiya3

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