十人十色と言われるだけあって様々な世界観があり、それが具現化した多種多様な世界。そんな彼等の渡り歩いて問題を解決する主人公の旅路が何処まで続くのかが気になります。文章も堅苦しくなくスラスラ読め、背景などが手に取るように分かり易かったです。そして独創的な世界観に合わせた台詞回しなどが素敵でした。
一人の人類の持つ全てによって生み出される世界。主人公と読者は、そこへ招かれる。人類の数だけ世界はあるので、作者は、書いても書いても書き終わらず、読者は、読んでも読んでも読み終わらないという幸せ、となるかも。
世界に築かれた基盤、体制、施策に、概念存在がもたらした歪み。その存在が持つ力にも、多様性を示唆する描写が見られたので、世界を巡るたびに能力に焦点を合わせて、推理しながら二人の冒険に追従してみるのも楽しそうですね!この巡り合わせが、二人の所属から来る使命であることが見て取れて、先がトコトン気になります!集合無意識や某合成食品を思わせる描写でも、堅苦しい文言は一切無く、スラスラと先を促すライトな造りになっているのも好感触でした!ではまた来ますね! 本日もお疲れ様です。