第6話
魔王が俺を呼んでいった。
「勇者よ、こいつが人類の最後の女だ」
見ると、ボロボロに傷ついた体をしているのに、うつろげな美少女が引きづられてくるところだった。
「勇者よ、おまえは人類最後の男だ。この女と一緒になり人間を繁殖させるのだ。魔王の手下として飼ってやろう」
え、この美少女と結婚するの?
それから、魔族が婚礼の祭りを開いてくれた。人類最後の女と人類最後の男の婚礼だというと面白がって騒いだ。
やった。超運がいい。奇跡の大逆転勝利。見たか、あのくそ人間ども。勇者とはこうやって世界を救うものなんだよ。ばーか。ばーか。今まで俺をバカにしていた人間バーカ。俺の勝ちだ。俺は美少女と結婚してこれから子づくりだ。他の勇者がバカなんだよ。ほら、見たことか。俺の凄さを見ろ。褒め称えよ。
極悪勇者の異世界転生記 木島別弥(旧:へげぞぞ) @tuorua9876
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます