漫画、イラスト集、資料集。DVDにフィギュア、プラモデル。
コスプレをする人は衣装にアクセサリーなど、充実したオタクライフを送るととかくモノが増えがちです。
そして放置するととめどもなく広がる生活ゴミや、食品由来の生ゴミ。
放っておくと、お部屋が腐海と化し、
『ムシゴヤシが午後の胞子を飛ばしている』
などと、往年の名ゼリフを吐くはめになります。
らんらん、らんらららんらんらーーん。
……閑話休題、それらをうまく片付け、『俺の嫁』を映えるように。
秘蔵のDVD、Blueーray、買うだけで満足しているプラモ。
その厚さの割りにお高い『薄い本』を一か所に収納して、床が見えて歩ける『せめて人間らしく』オタクライフを満喫させるためには?
そのノウハウが、片付けの本を買って苦み走った顔で吐き捨てるところから描かれています。
掃除すると気分も変わります。いや、マジで。
うちは夫婦でオタクです。
同じ趣味なので、同じものが2つあります、でも必要経費(実際生活費から出る)だし、必要なものなのです!!捨てるなんてありえない!
そして、生活導線を阻害する床置き積読状態を作っているのは私ですw
因みに旦那のものは机の上に積んであります。と言うか机の上に積めるスペースがないから床置きになるんですがw
(同じものなので、重ねて置くとどっちが自分のか判らなくなるしね!)
そんななので、来客時はあわてて丸ごと別の部屋に隠す、を繰り返していたんですが。
生活導線を確保する、は目から鱗でした!床置きは「またいで歩く」のが普通になっていたので、まさに。
参考にして、来客時にあわてないようにガンバリマス!
ワイドショーとかで断捨離とかを高らかに説明して、それがさぞかし素晴らしい物のように解説していると、私はイライラしてきます。
「ふざけんじゃね~。そんな理想論、てめえに言われなくても分かってんだよ。思い出を大事にしない、血も涙も通っていないロボットか!」
って感じに。
そもそもオタクはゲームに漫画に薄い本。ラノベにフィギュアにDVDetcと集めたものすべてに夢と買ったときの思い出が詰まっているから、どれも大切すぎて断捨離とかいう考えはぶっちゃけ拷問に等しい。でも部屋には収納容量があるからなにか捨てないと片付かず、いずれは所謂腐界へと変貌してしまう。
この作品はそんなオタクの心情を汲み取った、オタク目線のオタクでもできる片付け、収納術のエッセンスです。
無理に捨てる必要はない。でも使いやすく、かっこよく見せるにはやっぱり片付けは必要。そのための方法が解説されている作品です。
ここに書いてあることを1つでも取り入れて、できるオタクへと変身しましょう。
今流行りの、お掃除エッセイ。(流行っているかしら?)
しかし、ただのお掃除エッセイと侮るなかれっ。オタクやコレクターに向けたピンポイントなエッセイで、おそらく『カクヨム』読者のニーズにマッチした素晴らしい仕上がりのエッセイである。
オタクやコレクターの大半が、そしてこのエッセイを読む読者の大半が、家の中はひどい有様――さながら『腐海の海』となっていることだろう。(独断と偏見) しかし、このエッセイを読めば『腐海の海』などあっという間に『タイガーモス号』にやってきたシータのごとく、部屋の中は綺麗に整頓されること間違いなしだ。
そして、このエッセイの素晴らしいところは、むやみに物を捨てろと、断捨離をすすめるのではなく、オタクグッズ――フィギアや漫画、DVD、同人誌、コスプレの衣装などの整頓の仕方を丁寧に説明し、そして上手い隠し方を伝授しているところである。
これで、もう母親にエロ本を見つけらて逆切れする必要もなくなるのだ!
さぁ、立てよオタク――これを読んで部屋を綺麗にしようじゃないか!
「ジーク・掃除!」
漫画や雑誌をぽんぽんと息を吸うように買ってしまう私、
気づいたら部屋が漫画喫茶のようになっていました。
いや、漫画喫茶というには漫画喫茶に失礼だ。
カラーボックスに縦置き横置き、360度スキマフル活用しても溢れ出す愛書たち。
それでも1冊たりとも捨ててなるものか!!きっと同志は多いはず。
捨てる気・掃除する気がない人にこそこのエッセイは救いになると思います。
作者さんの実践を踏まえた解説なので、今日からでも始められるし、
何より「無理して捨てなくていい」というスタンスに共感を覚えます。
個人的には第10話の試し読みは電子書籍で、というのが目から鱗でした。
どうしても形として買ってしまうと揃えたくなるし、
試し読みとはいえどちゃんと作者さんに印税入る形で買いたいので。
第15・16話は是非一人暮らしの男性に読ませたいですね。
私は比較的できてるなぁと安心しました。
え、お風呂の排水溝?聞こえない聞こえない…(そっとビニール袋に手を通す