敢えて言うならあとがきっぽい

 初めての方ははじめまして、そうでない方はご無沙汰しております。


 今回は、2015年の新作としてコミックマーケット88にて発表の創作短編ライトノベル『あおくも彼方かなたで』をお送りします。


 2015年は、十五年戦争の終戦から70年でした。それを期して執筆した、昭和初期が舞台のバトル系ライトノベルです。未熟な点もあるかと存じますが、手に取っていただいて嬉しく思います。


 『蒼と雲の彼方で』のお話の後、颯太と素子は無事に逢えたのだろうか、というご感想をかなり多くいただいたりしました。(そのため、アンコール的な後日譚として『星粒の奇跡を信じて』は執筆されました)

 結果的には、『蒼と雲の彼方で』は颯太の視点でのお話、スピンオフの『星粒の奇跡を信じて』は素子(と、リミナ)の視点でのお話、という形となりました。ご期待に添えるほどかは分かりませんが、颯太と素子、2人の物語は何とか終幕を迎えることが出来たのかな、とも思います。


 なお、紙本版においてそれぞれに素敵な表紙イラストを描いて下さった、まっち氏には謹んでお礼申し上げます。また空戦や整備兵を巡る描写は、北辰一刀流5世の故・小西重治郎氏の体験談を参考にさせていただきました。合掌。


 微力ながら本作を以て、終戦70年を迎えるに当たっての、未来へと遺す作者からのメッセージに代えさせていただきます。

      

                     2016年7月19日 悠川 白水



参考文献…小畑雄二「小西重治郎インタビュー」(学習研究社『歴史群像』72、2005年 所収)

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蒼と雲の彼方で 悠川 白水 @haruhaku

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