シャトル

宵闇の街を往く幻影は

浅き日の黄昏に酔う

幽き声に寄り添うは

歩みを止める為のもの


一夜を超えたその果てに

雨に溺れる日を見るなんて

宇宙から聞こえる人の声

母に抱かれて眠る日に


未だ来ずと自ら進める針の先

色を束ねて太陽と

透かして見てる

紅い血潮の艶やかさ


瑠璃を砕いて彩る父を

芽吹いて咲いた我らが母を

踏みしめ歩む友を呼び

いつしか消える露となり


宙を往く面影は

我らが母の御手に触れ

宇宙に響け人の声

母の心根知るために

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夜を越えよ 星野 驟雨 @Tetsu

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