skit -スポットライト-

煙草に火を灯す

深く吸い込み想いと共に吐き出した溜息

冷めた熱気が愛と唱えて夕焼けに掲げた詩

色とりどりに赤く燃えたらこの町もいくらか美しく見えた

泣き止まない誰かは俺の中だけ

明日にさえいない貴女に溺れたくて

静かに目を閉じた

空飛ぶ鳥の夢を見るため


いつかも過ぎて消えた始まり

道端に泣く徒花のように

星を繋いで夢を殺した

老いに抱えた都合の再訪

煌めきに流せ涙の川

宵闇に抱いたスポットライト


灰を蹴り落とす

青に抱かれた朱い裾のグラデーション

目を細めて思い出す「ぼくら」のショー

色仕掛け青春のずぶ濡れのショーツ

鳴りやまないアラームに目を開け

昨日に忘れたすべても明日に待ち構えてるボロたちの総括

したたかに描いた

この掌から零れたもののため


いつもが過ぎて見えた始まり

道端に咲く徒花を真似て

星を繋いで夢を旅した

遠く重ねた誓いの最奥

彩りに渡した明日の定め

夜ごとに変わるスモークとライト

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