タイトルそのまま、ロボットの転校生がやって来ます。 荒唐無稽かと思いきや、描写は具体性に富んでおり、美少女ロボットが本当にいるかのように錯覚できました。 ラストのほろ苦さは、リアリズムに根ざしており、恋の甘さに食傷気味の方にお勧めです。
そう言ってケツを叩いてやりたくなる、良い話でありますな。青春。青春とはそういうもので、それは相手がロボットだろうが、人間だろうが、変わるものではないのである。
ロボット美少女との恋愛もの。寸分違わず人間そっくりに作られたが、やはりロボットの要素を残している。そんな彼女と付き合うことによって人間らしさを見出していくが、最後はロボット特有の機能によって物語は終わる。しかしそこには人間らしい心情があってこその終わり方。ここまで綺麗な終わり方は、掌編としては珍しいと思います。だからこそ短いながらも読了感のある作品になっていました。SF恋愛ものを探している方、是非とも読んでみてください。
前半の転校生を観察している所も、後半の付き合ってからのことも、ラストの一文もよかった。読みやすく、短いから、するりと読めてしまう。 「不思議な食べ物」をテーマになぜこんな物語が書けるのか。