夢と現、生と死、はたまた、過去と現在。2つの世界を繋いで紡がれる幻想の物語。物悲しく寂しげであり、きらびやかではないものの彩り鮮やかで、御伽話らしい「残酷だからこその美しさ」に、あこがれを抱いた。儚い幻想に浸りたいときに、ぜひ。
『シャンクフラウンの左目』では、鮮やかな色彩の表現と竜の躍動感。『星珠儀のうた』では、ゆらめく水の表現と青の光。『琥珀王樹の舟を浮かべ』では、さまざまな香りの描写に魅了されます。読者の空想をかきたてる幻想譚です。
繊細に、耽美に描かれる幻想にうっとりとひたるひととき。