短いやり取りの間に感じる情熱的な愛と音楽が、心に響きました。
知性と情熱。ともすれば、なかなか同じ場所に存在しない二つのもの。知性が勝れば、情熱を抑え込む。情熱に身を任せれば、知性は影を潜める。でもここにあるのは、溢れるような知性と情熱が絶妙に絡み合う、心地よいひととき。そんな極上の愛を育める、この上ない相性の二人であることを思わせます。この前後に、どのような物語が繋がっているのか。そんなことを考えずにはいられない、とても印象的な作品です。
なんとなく悩ましく、いやらしくさせない微妙なさじ加減。たぶん、時間にしたら数分の会話劇。だけど二人の前後の時間が存在することを感じる。