1−4
すでに大天井の照明は夕暮れを過ぎ、節電のために暗色に落とされている。
この270番地区は通路灯も満遍なくつけられているし、外壁もお店ばかりなので非常に明るく問題なく歩けるのだが、初めて来る270番地区の広さにツカサは非常に困っていた。
「住居区画の318号室って……どこだよぉ……」
目の前にはこの区画の案内板。
ひどく大雑把に書かれているもので、現在位置と住居区画までの道はわかるが、住居区画は広く目的の区画はどのように向かえばいいのかがわからない。
ここにたどり着くまでも問題はあったのだ。
外壁沿いの商店街にて、飲食店街の方に出てしまいその風貌を珍しがった酔っ払いに絡まれ、逃げた先は入り組んだ区画で、ようやく抜け出せたと思ったところでまた同じ飲食店街に出てしまった。
なるべく広い道をひと通りの少ない時を見計らって歩き、ようやくこの案内板にたどり着いたのだが、これを見つければどうにかなると思っていた自分は甘い考えだったと気付かされる。
「ああもう、もうミスミ姐寝ちゃってるかなぁ……」
薄くぼろぼろな袋を担ぎ、見た目もぼろぼろ。
そこに先ほどもらった、風貌と年齢にそぐわぬ工具ベルトとくれば事情を知らない者から見ればまるきり盗人の風貌だ。
柴崎に別れの挨拶をしてしまった以上あの場所に戻るのは気がひけるし、かといってこのままたどり着かなければ、もしくは遅くなれば本日の寝床がなくなる。
どこか裏路地で野宿ができればいいが、ここはあの420番地区ではなくて一般水準の暮らしをする人がいるのだ。
野宿などをしている浮浪者まがいの子供がいるとなれば、すぐさま役所へ通報され、拷問などされるに違いないとツカサの背筋に汗が伝う。
実際拷問などされるわけはないのだが、水田たちがツカサにいろいろ教えた時にいろいろと役所に対し話を盛ったのを、素直に受け入れてしまった。
役人に嫌われてはならない、悪いことをしない、という2点を強くその脳に染み込ませた問いう点では非常に効果のあるものだったが、それを曲げて覚えてしまったツカサは気が気ではない。
今もこの地区の駐在役人に見つからないかとヒヤヒヤしているほどに。
「ええと、とりあえず住居区画に行ってみればいいか。うーん、少し遠いなぁ」
改めて荷物を背負い直し、これから行く道を手持ちの手帳に写す。
ふと、背後に足音を感じてツカサは急いでその場所から離れようとした。
「ああ!ちょっとなんで逃げるの!」
それは女性の声。ミスミのものより若干高く思うが、ここで油断はならない。
女性は見知らぬ他人に話しかける時、大きく声が変わることをツカサは知っていた。
ミスミが役人などと話す時も声の調子は高くなり、いつもの声色とは違って聞こえるのをツカサは不思議に思ったものだ。
今もきっと女性の役人が僕のこの風貌を怪しんで声をかけてきたに違いないと、なるべく自分は気づいていませんよ、ただ案内板を見ていただけですよと早足で場を離れようとする。
心臓は早鐘で呼吸も荒い。
しかし、逃げるものは追われるものだ。
「だから止まってって……!もう!」
腕を掴まれた。
もう終わりだ。
ごめんミスミ姐、せっかく誘ってもらったのに、僕は一生働けない体にされてしまう……。
「えっと、なんでそんなに青白い顔してるんですか?もしかして、病気とか?」
訝しげにツカサの顔を覗き込んだのは、役人が着る制服ではなく、着物に割烹着を着た少女であった。
年は同じくらいだろうか、短く切りそろえられた髪に囲まれた顔はふにふにと柔らかそうで、幼く見える。
「い、いや病気……じゃないです。道に迷ってただけで……」
へえ、とツカサの腕を離し、その手に持っていた買い物袋であろうそれを持ち直す少女。
「案内したげましょっか?」
「ええ!?いや、悪いですよ……」
くるりとした大きな丸い目を不機嫌そうに歪ませる少女だが、ツカサは先ほどまでの緊張感と今の状況のギャップに足が震えだした。
今ここで一つでも判断を間違えると、危ない。
対応次第によっては通報されるかもしれない。
ここでこの少女が大声の一つでも出してみろ、何も言い逃れなんてする間もなく死刑になるかもしれないぞ。
そんな心情は表情に出るのだろうか、それとも雰囲気でわかるというのか。
少女はからからと、そんな警戒しないでと笑う。
「何をそんなに怯えてるのかわからないけど、何もしませんって。で、どこに行きたいんですか?」
「え……と、住居区画の318号室、です」
「ん、わかりました。が、ちょっと遠いですねー」
顎に手を当てていばし考える顔をしている。
次から次へと変わる表情の、どこに落とし穴があるというのか。
もしかすると友好的に接することでこちらの穴を見つけ出して、そこから一気に畳み掛けるつもりなのだろうか。
「これ、お使いなんです。そこだと道を変えればうちの店を通り道にできるので、そっちから行きませんか?」
これだ!
「そ、そうやって僕を駐在所まで連れて行く気ですね!何も悪いことはしてないですって、このベルトだって貰い物です!」
そう言ってベルトを少女の目の前に突き出し、頭を下げる。
この場で弁明しておかなければ、説明する機会が失われてしまう。
駐在所についてからでは、僕の言い分とここの住人である少女の言い分のどちらに分があるか、それは火を見るよりも明らかだろう。
「は、はぁ?いいベルトですね」
おかしい。
てっきり自分の企みを当てられて多少狼狽するかと思っていたのだが。
少女の表情をうかがうためちらと目線を上げたが、その顔に狼狽の色も驚嘆の顔もなく、あるのはただ困惑の色だった。
「え、と。もしかして本当に泥棒……」
「違いますっ!誓って!これは柴崎さんという人にもらったもので!」
ツカサの必死の弁明が功を成したのか、それともその必死さが面白かったのか。
少女は今度こそ破顔し、丸く柔らかそうな頬が赤くなる。
「あはははっ。いや、大丈夫ですって。別に見た目が怪しいからって声をかけたわけじゃないですから。困ってそうな人は何も聞かずに助けてあげなさいっていうのが、お母さんの教えなんです」
それはそれで何とも危ない教えだとツカサは思う。
それが犯罪者であったり、何かを企んでいる人でも助けてしまうということなのだろうか。
それとも、僕がひねくれているだけなのだろうかとツカサは1人考え込む。
「それで、ついてきてくれますか?」
まだ、完全に信じたわけではない。
そう、これは他に取るべき手段がないから、仕方なく。
自分にそう言い聞かせ、ツカサは小さくだが首を縦に振った。
それから少年は 駐在所に連れて行かれることもなく、少女の言う通りお店に連れていかれた。
しつこく店内に入るよう勧められたが、ここは先ほど絡まれた酔っ払いのいる飲食店街だ。
またあのようになってしまっては、一緒に行動する少女にも迷惑がかかってしまうからと理由で断ったのだが、それを聞いた少女はひどく不機嫌な顔になった。
「お待たせいたしました。これ、お母さんからです」
店から出てきた第一声とともに、瓶のサイダーが渡される。
「え、ちょ、僕今そんなにお金持ってなくて……」
「お母さんからですって。子供におまけするくらい、うちのお店は問題ないくらい儲かっています」
自分も子供のくせに、という言葉はここまでよくしてもらっている相手に対して失礼すぎると思い、胸のうちに秘めておく。
「さ、行きましょっか。318号室でしたよね」
すたすたと先に行ってしまう少女に追いすがり、横に並ばないよう気をつけて歩く。
後ろを歩いている分には問題ないと思うが、横に並ぶとツカサの匂いはきっと少女に不快な思いにさせてしまうだろうからという気遣いである。
「そういえば、ちゃんとお風呂入ってますか?なんかすごい匂いしますけど」
この少女にはそんな気遣いができなさそうだな、とツカサはうらぶれた気持ちになった。
「今まで420番地区にいたので……。あそこ、お風呂がないんです」
「ええ!?なんであんなところにいたんですか。お父さんとか、お母さんは」
「お父さんは落盤で死んでしまいました。お母さんは元々体が弱くて、稼ぎ手もいないので420番地区に行くしかなかったんですが、そこでお母さんも」
「待って、ごめん、ごめんなさい。軽い気持ちで聞いた私が悪かったです」
ツカサの言葉はその手によって遮られ、最後まで話すことができず。
初対面の人に話すには少し重すぎる話であることはわかっていたが、事実なのだから他に説明のしようがない。
確かに身内は早くにみんな死んでしまったが、ツカサには柴崎も、水田や鳥越も、そしてミスミがいたのだ。
決して不幸のどん底にいたわけではないということも伝えたかったのに。
器用にも着物と雪駄(せった)で後ろ向きに歩く少女は顔を申し訳なさそうに目を伏せ、眼だけをツカサの目に合わせるようにする。
「それで、お兄さん……あ、まだ自己紹介してませんでしたね」
話題を変えたかったのか、そうでなかったのか。
少女は悪い空気と自分の失態を放出するように、ひとつ咳払いをする。
「私は角谷(かどたに)サキです。さっきのかどや食堂の娘で、お手伝いもしてます」
「ぼ、僕はツカサです。一応、鉱夫……見習いです」
「ツカサ、ツカサさん。なんだか女の子みたいな名前ですね」
そんなこともないと思うのだけどと考えたところで、サキはすぐさまツカサの表情でそれを読み取ってしまう。
ごめんなさいといたずらに笑う顔はミスミがツカサをからかう時にする顔とそっくりだ。
「それで、ツカサさんはなぜ270番地区に?お仕事の話ですか?あ、あの焼き鳥屋さんを曲がれば住居区画の100号室から500号室に通じてるので後一回曲がるだけで着きますよ」
「へえ、そうなんだ。覚えておきます。仕事の話といえば、仕事の話なんですけど……」
ツカサ自身未だに混乱している話なので少し言い淀んでしまう。
「知り合いと急に一緒に暮らすことになりまして」
「へぇ、よかったじゃないですか!420番地区にいるより、ここの方が全然いいですよ!ちなみに私の家は232号室なので、318号室の3本となりの通りです」
「え、さっきのお店に住んでるんじゃないんですか?」
お店を持ってる人はみんな、奥に住居があってそこに住んでいるものだと思っていたツカサは少々驚く。
まるで今までとは違う金銭感覚に言いようのない劣等感を抱いてしまうのも、仕方ない。
その日その日の稼ぎで必死に生きている者達とは根本的に違うということを思い知らされる。
「ま、そういう人もいますけど、うちは3代前から続く老舗ですからね。おばあちゃんとおじいちゃんは今引退して、家にいますよ」
しかし、サキの話を聞いていると、登場人物が一人足りない気がする。
くぴとサイダーを飲みながら話題を振ってみたのだが。
「あの、お父さんもお店にいるんですか?」
その質問をしてから、先ほど自分は何を聞かれてサキに謝られたのかを思い出しひどく後悔する。
サキの顔はまさしく、悲しみの色で染められ俯いてしまったのだから。
「お父さんは鉱夫だったんです。でも、2年前の2坑で……」
その話をツカサは覚えている。
ツカサが水田たちと出会ってすぐの頃、その話は仕事終わりのイシクラのあちらこちらでされていた。
坑道では落盤による事故も少なくないが、恐れるべきはそれだけではない。
2坑は鉱石よりも石炭を掘るために作られたターミナルで、今でも多くの組合がそこで炭鉱に従事しているが、事故の当時は騒然となったものだ。
あの如月会が大事故を起こしたと。
原因は、炭塵爆発。
大きい組合で、かつ古い組合である如月会はその全ての環境の管理ができていなかったのだ。
そして何十年も同じ場所で行っている炭鉱で、事故が起きるはずがないと油断をした。
トロッコが脱線したのだ。
レールが古くなっていたのか、石などがその上に乗ってしまっていたのかはわからないが、そこで脱線したトロッコは載せられていた石炭を砕き、塵にしながら撒き散らして転がり、そこで火花が散った。
粉塵は燃えやすい。
大きな爆発が起こり、切羽へ大量の一酸化炭素が流れたのだ。
一酸化炭素は人間には死の空気である。
爆発は切羽から離れたところで起こったので巻き込まれた人はいなかったらしいが、中毒を引き起こし切羽での作業員の多くの人が亡くなった。
生き残った人も重い後遺症に悩まされていることだろう。
この事件以降、坑道の安全管理の規定が大変厳しくなった。
「その話、知ってます。すみません嫌なことを聞いてしまって」
「いえ、お互い様ですから」
妙な空気感のまま道を進む2人。
みれば曲がり角の度に看板が掲げられており、276・300という看板が目に止まる。
どうやら1通路につき25部屋ずつ割り振られているらしい。
「そういえば、ツカサさんはおいくつなんですか?」
サキは淀んだ空気の換気がとてもうまい、と感じた。
客商売をしているからなのだろうが、今はそのことがとてもありがたく感じる。
「13です。今年14になります」
「同い年!?嘘、ちょっと大人過ぎません?」
大仰に驚くサキだったが、ツカサからしてみれば話術で彼女に勝てる気がしない。
と言うよりも色々な人と話をするのだろうし、学校にも通っているだろうから知識としても彼女に勝てるはずがない。
「あ、同い年なんですね。敬語とか、いいですよ?」
「うん、わかった……じゃなくて、なんでそんなに大人なの?」
「ずっと鉱夫の世界にいたからだと思います。上下関係とか礼儀とか、第一に叩き込まれる世界なので」
いくら粗暴な人でも、言葉遣いが荒くても、芯ではきちんと礼儀をわきまえてるものだ。
そのことがよくわからなかった時分には、水田にしこたま殴られたことを思い出し少し苦笑いをしてしまう。
「へぇー。うちに来るお客さんはみんな荒々しい人ばっかりなのに、ツカサくんはしっかりしてるね。学校とかは行ってないの?」
「そういう人ほど、坑では厳しかったりするんです。学校は、お金がなかったので……。でも、いろいろなことを師匠に教わりましたよ」
少女について、318号室のある通りに入った。
ここまでくればあとは部屋番号を見るだけなので、案内はいいと伝える。
「じゃ、気をつけてねって言っても、すぐそこだから。これから同じ地区に住むもの同士、よろしくね!」
邪気のないその笑顔で握手を求められた。
しかし先ほど少女が言った通り、ツカサは風呂にお六に入っていない体なのであって、その清潔な手に触れることをためらってしまう。
どのように断ればサキが傷つかないかを考えるが、うまい言い回しが思いつかない。
しかし、やはりサキはそんなツカサの苦悩を表情だけで読み取るのだ。
「もう、今更そんなの気にしないから。ほーらー、握手握手」
と、無理やりその手を握られてしまった。
初めて触れる坑の外で働く時女の子の手はひやりと冷たく、そして柔らかい。
ミスミの手も柔らかいが、石を相手に仕事するものとの違いは非常に大きいのだとこの時初めてツカサは知るのだった。
「あと、私にも敬語いらないからね。よろしく、ツカサくん」
「うん、よろしく。ええと、サキ、さん」
「さんはいらない!今度はちゃんとうちの店にも来てね!煮物とか、すごい美味しいから」
煮物は、きちんとしたものは確かお母さんが作ってくれたものを食べたのが最後だっけな。
給料が入ったら必ず伺うことにしよう。
「月末、お金が入ったら必ず行くよ。じゃ、案内ありがとう。すごい助かりました」
「気にしない気にしない。困った時はお互い様だって。あ、飲み終わってるなら瓶もらってくね。じゃ、ばいばい」
そう言ってこちらの別れの挨拶も聞かずにぱたぱたと雪駄の音を響かせて行ってしまった。
お店の手伝いを抜けてまで案内をしてくれたのだ、時間も時間で、忙しかったであろうに。
「そうだ、時間」
他人と話をしていると、どうしても別のことは頭からはじき出されてしまうものだ。
ミスミが寝てしまうかもという不安を抱えていたことを今更ながら思い出した。
小走りに318号室を探すと、それは本当にすぐそこにあった。
住居区画には左右合わせて確かに25部屋が割り当てられていて、こちらはその降番側だったらしく、左手の4番目の表札には318と小さなプレートと、ミスミの苗字である萩原というプレートが掛けられている。
先ほどサキのお店で外から時計を盗み見た時には20時と半分を回っていたから、今は21時を少し回ったくらいであろうか。
別れてから3時間ほど。ミスミが起きているかは完全に運だった。
「……ミスミ姐?起きてる?」
こんこん。
控えめに扉を叩いてみても、返事はない。
扉に耳を当てて中の音を聞いてみるが、とても頑丈な作りに見えるそれからは中からの音を拾うことができない。
仕方がないのでもう少し強く叩いてみる。
「ミスミ姐。ツカサだけど、遅くなってごめん」
ごんごん。
拳でもって扉を叩くが、相変わらずツカサという訪問者を固く拒絶したままだ。
こうなれば仕方がない。
力の限り叩いてみることにした。
「ミスミ姐っ!ツカサだけど、遅くなってごめん!起きてる?」
がんがんがん。
ひょろひょろな体つきとはいえ、鉱夫見習いだ。
力はツカサと同い年の、普通の体つきの少年よりもあるだろう。
しかし、相変わらず扉は黙したまま。
こうなれば木槌を使うしかない。
さすがに玄翁で扉を叩いたら、傷つけてしまうかもしれないしそうなれば修理することになりミスミに迷惑をかけてしまう。
腰から木槌を取り出し、その扉を叩こうと近づいたところで勢いよくそれが開かれた。
あまりにいきなりだったので、もちろんツカサは避けることなどできるはずもなく、強かに額と扉を衝突させた挙句、踏ん張りもできずに吹っ飛ばされてしまう。
「ああもう、ばんばんうるっさいなぁ!誰よ、酔っ払いかぁ?……あれ、ツカサ」
ツカサは未だに何が起こったのかわからず仰向けに倒れたままでいる。
黙していた扉が急に自分の方に襲いかかってきて、吹っ飛ばされたのだ。
その混乱と痛みのどっちを受け入れるべきか迷っている脳に、ミスミの言葉に返事をする余裕は、ない。
「うっわごめん!大丈夫?」
覗き込んだミスミの顔をツカサの目が捉えたところで、彼はようやく事態を把握したのだった。
地に住む家とてなく〜土竜の描いた夢〜 掛布団 @mitikaze
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