第七話/ぱーぷる、れいん

おはようございます。

菊千代です。


もうすぐ、雨期も明ける。

地球の雨は殆ど無色でしょう。


こちらの雨も殆どは無色です。

しかし、こちらは時期に拠って、色が着く事がある。

そろそろ雨期も明けようかという、この時期には紫色の雨が降ります。


そんな紫色の雨水を吸った植物の葉は、少し黒っぽくなったりもする。

紅葉ならぬ、黒葉とも言うべきか。


真っ黒ではない、限りなく緑に近い黒。

いや、限りなく黒に近い緑と言うべきかもしれない。


とにかく一面、黒葉に覆われた自然もまた、壮観である。


今はまだ、文章しか地球の皆さんにお届け出来ないので、地球の皆さんにお見せ出来ないのが残念だけど、仕方がありません。

いずれ画像も地球の皆さんにお届け出来る日が来る事を待つ事にしましょう。


その代わりと言っちゃ何ですが、もう一つ、地球の皆さんが驚くであろう話をさせて頂こうと思います。


それは、こちらの世界には正真正銘の植物人間が居る。


地球の植物人間は事故なり病気なりで動物的な行動の一切が出来なくなって、回復の希望を託されて延命治療を受ける者でしょう。


しかし、こちらの世界には植物から進化して、高度な知能と動物的な運動能力をも兼ね備えた、地球人からしたら驚くべき人類も存在しているのです。


因みに地球にもミドリムシという、運動能力を手に入れた植物は存在するので、将来は地球にも、その様な植物人間が誕生する事もあるのかもしれません。


そして、その植物人間なのですが、基本的なエネルギーの補給は植物と云えども人間なので、地球人と同様に食事になります。


しかし驚くべきは、それが絶対条件にならない事。

要するに食事をしなくても、光合成で生命を維持する事が出来る。

運動能力などの能力そのものは低下する様ですが、太陽光、水、二酸化炭素が揃えば生き続ける事が可能。


更に植物人間にとって食事は内臓に負担を掛けるので、食事の量が少ない者程、長命になる事が確認されている。

食事をすれば活発な運動を可能にするけど、活発な運動は肉体の寿命を縮めてしまう。


ひょっとしたら、地球人も同様なのかもしれません。

スポーツ選手が短命だとの話は聞いた事があるので。

それも、どこまで信用出来るのかは分かりませんけどね。

最新の地球の科学で、その辺は明らかになっているのでしょうか!?


しかし、こちらの世界に居る私には知る術がありません。


とにもかくにも、その様な訳でこちらの世界の植物人間は地球人からしたら、考えられない程に高齢な方も居る。

何百歳という方も居るのです。


更には、もっと驚く様な人種も、こちらの世界には存在するのですが、それについてはまた、別の機会にお話させて頂こうと思います。


それでは今日はこの辺で。

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くやほが 菊千代 @gushax2

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