28話 運動会 午後の部

午後の部の唯一の種目にして本大会におけるメインイベント、騎馬戦の準備が完了した。

この騎馬戦を持って運動会の全競技は締められるのだが、同時に最大の盛り上がりどころでもあるため、観覧席は完全に人で埋まっており、立ち見が出ているぐらいに注目度は高い。


現在、各組の得点は紅組が1860点、白組が1510点と紅組がリードしている。

一競技で獲得できる得点が大体400点であるのだが、この大騎馬戦に限っては得点の加算にボーナスが加わり、ハチマキを一つ取るたびに300点が所属する組に与えられる。


およそ100名程がこの競技に参加することが決まっているが、その中で得点になるのは乗り手が身に着けているハチマキ32本。

これが更に紅白に分かれるので、16本×300点で4800点が最高で獲得できる。

正に一発逆転が可能というわけだ。


しかし、実際にはこの得点が丸っと手に入ることは無い。

例えば一人が頑張ってハチマキを5本手に入れたとする。

普通なら5本×300点で1500点が所属チームに入る計算だが、実際に入ってくるのは800点だけ。


なぜなら、最初にとったハチマキは300点で換算されるが、2本目は200点、3本目は100点と減っていくからだ。

これは参加者の中に突出した実力者が多いことから、一人の無双状態を作り出しての荒稼ぎを防ぐという狙いがあった。


なお、ハチマキは100点以下の価値にはならないので、点数を気にしないでガンガン奪いまくろうとすれば、個人での大量得点は不可能ではない。

効率は悪いので勧められないが。


変則的なルールが多いこの運動会だが、こういう所でバランスを取ろうとするのだから、今のルールブックを作成した人物は相当頭がよく、そして意地が悪いと言える。


『…皆様、大変長らくお待たせいたしました。午後の部、大騎馬戦の準備が整いましたので、これより開始したいと思います。本大会はこの大騎馬戦を持ちまして全競技終了となりますが、大騎馬戦は紅・白両組の全員が参加するため、時間無制限のバトルロイヤル形式となります。両組が競技場に残っている限り競技は終わりませんので、終了時間が伸びる可能性もありますことをご理解ください』


時間無制限というどこかバラエティー番組のノリのようではあるが、実際この形式になったのも気の短い商店街の連中が一気に勝負を決めたいという思いと、派手にやるなら大人数入り乱れての者がいいだろうという思惑が混ざった結果だ。

両組み合わせて100名近い人数が入り乱れて戦う姿は圧巻だろう。


『さあ、それでは参りましょう。紅組・白組両雄の入場だー!』


全ての準備が終わり、運動会もクライマックスとなる大騎馬戦の開始を宣言する。

俺の言葉を合図に、観客から歓声が湧きおこり、それに呼ばれるようにして広場の両端から人の歩く足音が聞こえてくる。

一人二人、五人十人の規模ではない、100名程の人間が立てる足音は重い音となって辺りに響き渡り、それは開始線となっている会場入り口のライン前に騎馬の列が整然と並ぶまで続いた。


先程までざわついていた観客も、広場に入って来た人影の多さに気付くと、息を潜めるようにしてそちらへと注目していく。


人影の正体である紅組と白組の人達は広場の両端にそれぞれ陣取っているのだが、観客たちは恐らく普通の騎馬戦との違いに気付き始めていることだろう。

通常、騎馬戦では三人で馬を組み、一人がその三人に支えられる形で上に立つ。

しかし、今ここにいる騎馬達のほとんどは、馬役が二人、その上に一人が乗るという通常よりも少ない人数で一騎が組まれていた。

4人で騎馬を組む奴もいるが、圧倒的に少数だ。


別に騎馬戦では馬に三人を必ず使うとは決まっていないので、二人で馬役をするのは反則ではない。

三人の場合よりも小回りと速度に優れているが、その一方で安定性と周囲への注意力は落ちるため、常に動き続けなくてはならず、スタミナが必要な隊形でもある。


それでもあそこにいる全員が同じような構成をとるのは、やはり人間以上のスタミナを持つがゆえか。

どいつもこいつもギラついた眼と不敵な笑みを浮かべた顔をして、いかに目の前の敵を打ち倒すかしか考えられないといった様子だ。


大騎馬戦のルールは基本的に普通の騎馬戦と同じだ。

地面に落ちるか、ハチマキを取られたら負け、それ以外は何をしてもいい。

馬の上に立つ人間は体重が軽い人間がいいのは当然だが、それ以上に白兵戦になった際の近接戦能力も必要で、そのためこうしてみる限りでは上に乗っているのはほぼ全員が腕力や反射神経に優れている者達ばかりだった。


体重が軽くて近接戦をこなせる、この条件を楽にクリアするハナと圭奈は当然この上に乗る役だ。

先程までの腑抜けた様子は微塵も残っておらず、今はお互いを怖い笑みで見つめ合うほどに緊迫した空気を醸し出している。


「大角君、そろそろ時間よ」


佳乃から差し出された時計には、もう間もなく競技開始の予定時刻となることが示されていた。


「そうですね。『それでは予定の時刻となりましたので、これより大騎馬戦を開始いたします。笛の音が三度なった瞬間にスタートです。』佳乃さん。お願いします」


「はいはーい」


そう言って身軽に実況席から紅組と白組が対峙する中間へと躍り出る。

競技開始のスターター役の佳乃は所定の位置に付くと大きく息を吸い込み、出せる限りの笛の音を響かせる。


ゆっくりと鳴らされた一吹き目は再びざわつきはじめていた会場に響き、二吹き目は笛の音に競技の始まりを覚えて静まり返った会場に、そして三吹き目は濃密な緊張感が渦巻くような錯覚を覚える両組の間を走り抜けるように響いて行った。


三度目の笛の音を合図に、双方の騎馬が砂煙を立てながら突進を開始した。

怒号と地鳴りが入り混じる中、両組から突出して抜け出してきた人影が二つ。

ハナと圭奈だ。

どうやら彼女たちは足の速い者達で馬を組んだようで、仲間を置き去りにした最初の衝突が行われた。


「っぅらぁああ!!」


「ふんっっ!」


裂帛の気合と同時に振るわれたのお互いの腕を、正面からぶつけ合うことで防御をし、同時に力で弾き飛ばしてそのままハチマキを奪い取ろうという目論見は、偶然にも二人ともが同じ行動を取ったせいで期待した通りの結果は得られなかった。


しかし、僅かに圭奈の力が上回ったのか、ハナの手は弾かれる形で外側へと流れたのだが、圭奈の方も完全に打ち勝ったと言えず、わずかに体勢を崩した隙を庇うために一度後退していく。

それに追いすがろうとする馬役をハナが叫ぶようにして止め、二人は迫りくる人の群れを前にお互い睨みあう形になる。


「…あの子達、全然手加減してないわね」


「そうですね。まったく…観客にばれないように自重しろって言ったのに…」


「まあ仕方ないんじゃない?やっぱりこの騎馬戦は運動会の花形だから、つい力が入っちゃんでしょ」


「そうかもしれませんけどね…でもこれだけの人目があるんですから、少しは―」




―ブゥオゥオウー


俺の言葉を遮るようにして、辺りにほら貝の音が響き渡る。

観客は勿論、競技真っ最中の人間も漏れなくその音に反応し、発生源と思われる方向へと視線が一斉に向けられた。


そこにいたのは、羽織を纏った状態で騎馬に乗った千春だった。

腕を組みながら不敵な笑みを浮かべたその姿は実にふてぶてしく、さながら乱戦に横槍を入れに来た戦国武将のようだ。


その周りにも、数騎の同じような恰好をした連中が、まるで側近のように着き従っている。


「……なにやってんだ、あいつ」


千春は確か紅組だったはずだが、頭に巻かれたハチマキの色は何故か黒。

まるで自分は第三勢力であると言わんばかりだ。


「えー…っと、あったわ。大角君、ここ見て」


佳乃から差し出されたのは、今大会に当たって配布されている、大会のプログラムと規則が載せらている冊子だった。

開かれている騎馬戦のページには〝下剋上、途中参加による横槍も可〟と書かれていた。


「まさか千春のヤツ、これをやる気なんですか?」


「みたいね。一応このあと口上を述べることになってるけど、何を言うつもりかしら」


佳乃の言葉通り、突然現れた騎馬の集団に注目が集まる中、先頭に立つ千春が突然どこからか拡声器を取り出し、大音声を上げる。


『やぁやぁ!我こそは東クリーニングが一の将、東千春なり!ここに集いしは真のもののふ共とお見受けする!一手お手合わせ願おう!』


妙に古臭い言い回しをする千春だが、東クリーニングが一の将とはなんだろうか?

千春以外にも武将がいるのか?


などとそんなことが思い浮かんだが、どうもこの言い回しがその場にいる騎馬たちの心に響いたようで、まるで合戦の合図かのように紅組、白組、黒組(千春の鉢巻からそう呼ぶことにした)入り乱れての騎馬戦の再開となった。


なぜこんなことをするのか千春の口からは出なかったが、それでも何となく予想は出来る。

どうせあいつのことだから騎馬戦に途中で乱入すれば目立つとかそんなとこだろう。

紅白のどちらでもない、黒組として暴れるのに楽しさを見出す、あいつはそんなやつだ。


既に紅白共にかなりの数がリタイアしていたため、途中で加わった黒組の数が少ないのはそれほどハンデになりそうにない。

観客も騎馬戦が終わりに見えていた所に現れた千春たちに、まだまだこの戦いが終わりそうにないことを悟って再び歓声を上げ始めた。


新たに現れた黒組が雪崩れ込む形となった競技場は、小康状態から一転して再びの乱戦へともつれこまれてしまった。


乱戦中の乱戦と言える中で、やはり頭一つ抜けて戦闘能力に秀でた者達が他の騎馬を次々と打ち倒していき、残るはハナと圭奈、そして黒組の大将である千春の3騎のみとなった。

ハナと圭奈はまだしも、よもや千春がここまで残るとは思っていなかった。

あれで千春もやれる方なんだな。


しばしの睨み合いの後、3騎が一斉に動き出す。

ハナと圭奈はお互いの力量を十分に理解しているので、まずは千春を排除してからじっくりと決着を付けようという魂胆に至ったようだ。

なので、打ち合わせもせずに真っ先に二人そろって千春をターゲットにしたのは理解できる。


ドドドという音が聞こえてきそうなぐらいに砂煙を挙げながら千春に迫る。

人が騎馬の役をしているとはいえ、中々に迫力のある光景だ。

形としては2対1ではあるが、ハナと圭奈の戦闘能力を考えると一瞬で勝負は決まると思われた。


ところが次の瞬間、千春は俺達が全く予想だにしない手を繰り出してきた。


『かかったわね!食らえ!シャボン砲!』


スイッチを切り忘れていた拡声器から、嬉々とした声が飛び出し、千春の手からはシャボン玉が無数に飛び出してきた。

ちょうど集まっていた三騎の内、ハナと圭奈の騎馬は一瞬でその泡に包まれてしまった。


まさか派手に妖術を使ったのかと一瞬焦ったが、よく見れば駄菓子屋でも売っているおもちゃの輪っかからシャボン玉は飛び出している。

基本的に危険性のある道具は持ち込み禁止だが、シャボン玉を作るおもちゃ程度なら問題はない。


無論、あの量はそれだけで生み出せるものではないのだが、恐らく何らかの術を補助で使っているのだろう。

一応バレないように配慮しているようなので、セーフとしよう。


それに、会場を見ている観客たちからは、シャボン玉の発生が面白いものとして受けているので、今何かを言うのは無粋だ。


しかしその狙いは何かと全員が思っていると、不意に圭奈の騎馬が崩れた。

何か攻撃を受けたというわけでもないのに、慌てるようにして馬が解体されたのだ。

その奇妙な光景に、誰もがどよめく。


「はーん、なるほど。狙いはこれね」


ただ一人、佳乃だけは全てを察したような言葉を漏らす。


「というと?」


「ほら、騎馬ってこう、前と後ろの人が手を組んで手を鐙にしてるじゃない?体重の軽い人がそこに足を乗せるわけだから、普通なら問題はないけど、もしそこにシャボン玉、つまり洗剤のぬるぬるが加わったら?」


「あ!滑って手が外れる!」


「そういうこと。そして、そうなった場合、上に載ってる人は―」


佳乃が全部を言い終わるよりも前に、まず圭奈が騎馬から滑り落ちて、地面に膝を突いてしまい、失格となった。


向き合っての戦いでは千春に勝ち目は薄いが、こういう搦手を使ってくるのが千春の怖いところだ。

直情径行の多い妖怪の中で、この思考を持てる千春は貴重で手強い。


そして、その直情径行寄りの圭奈としては、千春を見上げる目は殺せるほどの鋭さを持っている。

自分の実力に自信があるだけに、この負け方は納得できないのだろう。


しかしその視線を受けてなお、薄笑みを浮かべた強者の余裕を見せつけ、圭奈を見下ろしている姿は世紀末の覇王染みている。

千春の奴、楽しんでるなぁ。


そして残るもう一組、ハナの方の騎馬も圭奈からやや遅れて崩れた。

当然、花も地面に落ちる……ことはなかった。


倒れこむのは馬役ばかりで、その中にハナの姿がない。


「消えた?ハナはどこに!?」


「大角君!あそこ!ポールの上!」


佳乃の指さす先は、千春達から少し離れた場所にある一本のポールだ。

元は玉入れの際に使っていたものだが、根元部分に付いているキャスターが壊れて回らなくなったため、隅の方に放置していたものだ。


そのポールの頂点に、ハナは片手でぶら下がっている。

どうやらあの一瞬でそこまで飛んで逃げたようだ。


つーか、千春たちの所から10メートルは離れてるんだが、そんなとこにいきなりいたら不自然だろ。

あいつ、不自然なとこを見せるなって言ったのをいよいよ忘れてきてるな。


それにしても、ハナの方もしゃぼん玉を食らって手が滑るはずだが、ポールに捕まっている姿勢は非常に安定したものだ。

一体なぜと思ったが、その原因がわかった。

ポールの頂点に、何かバネのようなものを引っかけているのだ。


「あ、あれは!」


「知っているの!?大角君!」


「運動会養成ギプス…。ハナの身体能力を抑えていた、いわばリミッターです」


ハナがあの位置で止まれたのは、身に着けていた運動会養成ギプスのおかげだ。

バネをポールの頂点に引っかけたおかげで、地面に落下することなく留まれているのだ。


「運動会養成…?運動会って養成するもの?」


「そこは流してください。俺も同じこと思いましたから」


佳乃の疑問は俺も思っていたことなので、気持ちはわかる。

だが今はそれを一旦おいておこう。


普通なら、この時点で競技終了を宣言しているところだが、騎馬を崩されはしても、地面には落ちていないのでハナはまだ失格になっていない。

正直、ルールブックには騎馬を潰された時点で失格と改訂するべきではないかと思う。


『ちぃ!流石ハナちゃん!見事な逃げ足ね!残るは私達だけよ!さあ、決着にしましょうか!』


挑発するように千春が言い、それに乗る形でハナは体を撓めだ。

伸ばす勢いでポールから飛び出すつもりなのだろう。


『仕掛けるわよ!升!大多賀!噴流殺法よ!』


それを見て、千春も自分の騎馬に指示を出す。

何やらハナに対し技を仕掛けるようだが、その名前は色々と大丈夫か?


一瞬の間をおき、ハナが弾丸のように千春に襲い掛かる。

それに対し、騎馬も動きを見せる。


なんと驚くことに、千春を乗せたまま騎馬もジャンプをして見せた!


あのハナの速度に合わせられた騎馬も並ではないが、それ以上にアスリートも真っ青なジャンプを見せたのには度肝を抜かれた。


そのまま接触するハナと千春達。

ほんの一瞬のことだが、俺の目はハナが千春のハチマキ掠め取ったのを見た。


普通ならこの時点で勝ちはハナだが、残念ながらそうはならない。

なにせ、今のハナは騎馬が無いのだ。


ルールブックの規定上、ハチマキの喪失と落馬では、落馬の方が先に判定がされる。

よって、そのまま地面に降りると、ハナの方が先に失格となり負けとなる。

当然、そのことを知っている千春はハチマキを失いながら、騎馬を無事に着地させることだけを考えて、自分の勝ちを確信した嫌らしい笑みを浮かべていた。


どころがそううまくいかないのが世の常。

人一倍勝ちにこだわるハナは、当然、負けにおける条件も知っていたのだろう。


ハチマキを奪ったその流れで、スルリとハナが千春の肩に跨った。


『私を踏み台にしたっ!?』


驚愕の声を上げる千春だが、それに気づいて振り下ろそうとするがもう遅かった。

騎馬は無事に着地し、判定が行われる。


そう、ハナは最初から、ハチマキを奪ったらそのまま千春に肩車を強いて、別の騎馬の上にいたまま着地するつもりだったのだ。


ルール上、騎馬の上というのは、自分のでも他人のでも特に限定されていない。

つまり、今のハナは失格になっていないので、千春の負け。


『終ー了ーっ!この時点で里見選手が残ったと判断し、騎馬戦は終了となります!ただいまから集計を行いますので、選手の皆さんは一旦退場してください』


俺の宣言により、ワーッという歓声が観客から上がり、それによって騎馬戦の終了が辺りに伝わる。


最後までフィールドにいた千春達とハナは係員に担がれるようにして外に運ばれていった。


この騎馬戦でのポイントを計算し、それぞれの組の最終獲得ポイントが出たら、いよいよ閉幕式での結果発表を残すのみだ。

どちらが勝つのか、今の時点では誰も分からないので、一番ドキドキしている頃だ。


まぁ確実に言えるのは、黒組の優勝は絶対ないということだけだ。

ぶっちゃけ、最後の騎馬戦で千春が残っただけで、あまりハチマキは獲れていなかったしな。


そこは千春も想定通りだったのかはわからないが、最後の最後に盛り上がったのだけは確かなので、その手柄は認めるとしよう。


「大角君、集計終わったそうよ」


佳乃から差し出された紙を受け取り、それを眺めて勝ち組を知る。


「なるほど、こうなりましたか。じゃあ閉幕式に移りますか。佳乃さん、係員に通達をお願いします」


「わかったわ」


さて大会の締めくくりだ。

派手にいくかどうかは分からないが、最後も盛り上がってくれることを祈るとしよう。

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