-7- 魔法少年と最果ての地図【非公開】

作者 叶 遥斗

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★★ Very Good!!



 多分、作者はこう思ったことだろう。

「なぜ閲覧数があがらないのか」と。

 私も思うのだ。
 もっと読まれてもいいのではないか、と。


 この作品の一番の魅力は、話の筋道ではないだろうか。よく練られていて、先が読みにくく、ファンタジーに必須なわくわくする気持ちが揺さぶられる。やや鬱展開ではあるが、ハッピーエンドが待っている。
 この作品は大人でも楽しめるが、激しい展開のない万人向けの作品である。細かく見ればさほど珍しいストーリーではない。だが、世に溢れるストーリーを独自のセンスで選び出し、つなぎ合わせることでオリジナルを作り上げる。読者の気持ちをストーリーに乗せながら読ませる展開は、目を見張る物がある。
 一つ一つのシーンで興味が引かれるのだ。

 特に伏線の回収……いや、小さな話題を後々にも絡ませるセンスはすばらしい。伏線というのは、伏線とわかった時点で魅力が減じてしまうもの。かといって、伏線と思わせないような伏線を張る技術は、かなりの才能を要し、プロですら苦戦しているのをよく見る。
 その点、この作品では、話題を伏線という重要な鍵に加工せずに、普段使いのままで後々登場させるのが非常に上手いのだ。「ここで、このネタが生きてくるのか」と思わず唸ってしまう。
 決して、すべてが重要な話ではない。逆にだからこそ、自然に組み込むことができる。筋書をよく練った賜だろう。

 状況説明が巧み。
 それほど描写に長けているわけでもなく、説明文がずば抜けて上手いわけでもない。だが、巧みだと思った。
 最初に違和感を感じたのは、使役する動物を買う場面。店の中での描写だった。ああ、違和感と書いたのは、私は良いところも悪いところも、最初は違和感として感じるためだ。
 この作品は文章が少ない。空白が多いので文字数は多く数えられているものの、読んでみればそこまで長くは感じない。
 そん… 続きを読む